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ゴールデンスランバー

2009/日本/東宝
出演:堺雅人 竹内結子 吉岡秀隆 劇団ひとり 貫地谷しほり 渋川清彦 永島敏行 ベンガル 相武紗季 木内みどり 大森南朋 ソニン 濱田岳 柄本明 香川照之 伊東四朗 
監督:中村義洋
原作:伊坂幸太郎
音楽:斉藤和義
http://www.golden-slumber.jp/

偏差値:59.3 レビューを書く

青柳君、良く出来ました◎ [95点]

※ネタバレを含むレビューです。
仙台在住で運送会社の運転手をしている主人公・青柳は、アイドルを暴漢から救った事で
一躍有名人になった過去を持つ。
金田首相の凱旋パレードが行われた日。
首相の頭上でラジコンヘリが爆発し、首相が暗殺されてしまう。
その時、久しぶりに大学時代の友人・森田に呼び出されていた青柳は「お前、オズワルドにされるぞ」という謎の言葉を投げ掛けられる。
「どんなに惨めな姿を曝しても良いから逃げろ」と言い残し、森田の乗った車は炎上、近づいて来た警官は一斉に青柳に向けられる!
何か巨大な組織の力によって、犯人に仕立て上げられてしまった青柳は仙台の街を逃げ回るハメに・・・。

平凡な一般人がある日突然、非日常的な事件に巻き込まれて行くストーリーに冒頭から一派に惹き込まれました!
手に汗握るシリアス一辺倒な映画かと思っていましたが、とても親近感が沸く愛すべきキャラクターな主人公の言動に何度も笑わされました。

主人公の青柳は、人を疑う事を知らない、悪く言えばお人好しな性格で、でも何だかとても人徳がある人間で、行く先々で窮地の所を様々な人々に救われていく過程が面白くて、ワクワクしました。
大学時代の友人や恋人、運送会社の同僚、ついには連続殺人犯まで、彼に手を差し伸べてくれる。
精神的に追い詰められた主人公が、大学時代にラブホテル代わりにしていたポンコツの黄色いカローラに乗り込み、祈る想いでエンジンを入れるシーン。
エンジンが掛かった車内で、自分を信じてくれている人の存在を知り、涙を流すこのシーンは思わず貰い泣きでした。

青柳の両親が家に押し掛けた報道陣に「息子の何を知ってるんだ」と言い放つシーンもジーンとしました。

事件の経過と共に青柳を取り巻く、家族や友人、知人との様々な過去のエピソードが登場し、青春映画のような雰囲気があって、楽しかったです。

仙台市内でしかロケをしていないのに、何だかとてつもないスケールの大きさを感じた映画でした。
クライマックスの花火のシーンはとても感動的でした。

最初から最後まで本当に面白く、良く出来ている映画だと思います。

2011/07/07 09:50

タカリコ

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腑に落ちない点が多いけど合格かな [75点] [参考:1]

※ネタバレを含むレビューです。
原作を読んでるので、どのようにデコレーションされてるか興味が有った。
テレビドラマではあるが野ブタをプロデュースとか、インシテミルとか原作の良さを思いっきりかき消してる作品が多い昨今、この映画は忠実に引き出していると感じた。

原作では腑に落ちない点が多く
何故、吉岡秀隆は「生きてなんぼだ」と言ってた彼が命を賭してまで堺を車に乗せたのか?
家族の借金の返済とは言うが命まで捨てる必要があるのか、なら最初から乗せなければいいんじゃないか。

浜田が何がメリットで主人公を助けようとしてたのか?
病院で会った時は笑顔でピンピンしてたのに急に血を流しだして倒れた都合の良さっぷり。

ポンコツの車など・・・他にも色々あったと思うが、原作で何じゃこりゃと思った事が映画でも解消されてなかったが。

最後の「痴漢は死ね」とか、貫地谷の「(整形)やってない」エレベーターのシーンの締結の仕方が見事で心地良い爽快感が残ったので合格点だと個人的に思います。

2011/03/23 20:12

mejiroarudan

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謎が残るのがいい [90点] [参考:1]

※ネタバレを含むレビューです。
原作も知らず何となく見始めたのですが、ノンストップコースターに乗ってしまったように主人公みたいに事件に巻き込まれてしまいました。登場人物がみんなキャラ立ちしているし、流れも分かりやすい。花火の表現が多少チャッチイ感が否めませんが、俳優陣の演技力が素晴らしいので相殺。黒幕の正体が明かされず、相応の対価を支払わないのは残念。堺さんと竹内さんが現代で一度も対面せず一瞬のすれ違いで交差し、もう二度と交わる事がないんだろうなぁという余韻が切なくてしびれました。

2010/12/30 18:35

ねこめ

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ビートルズ・ファンといえばこれ [85点] [参考:1]

※ネタバレを含むレビューです。
伊坂幸太郎あるい中村義洋のビートルズへの愛を受け取った。ビートルズのことが好きというのがよく伝わってくる内容である。

「ゴールデンスランバー」はビートルズの最後の曲、言うなればスワンソングだ。この時4人の仲はすでに崩壊していた。口をきくのも嫌だったこの4人が最後にこれほどの名曲を作ったのだ。このときのビートルズ4人の仲が、この映画の主人公たちの立場を表してる。回想シーンで、主人公たちが「ビートルズは最後まで良い曲を作った」と語り合うシーンは、『フィッシュストーリー』の最後の飲み屋のシーンにも似て、しんみりさせる。

ビートルズが解散してから、ジョンとポールは再び会うことはなかったが(2人ともジョージやリンゴとはよく会ってるのに)、この映画でも主人公は昔の恋人と会うことはない。しかしつながっている気持ちはお互いに確実にあるのだ。ジョンとポールは解散後もお互いに歌の中で会話をしていたが、それと同じように二人は手紙を通じて会話する。

会話の中でところどころに聞かれるビートルズのうんちくも、ファンならニヤっとする。

ビートルズの音が劇中に流れることはない。が、斉藤和義がカバーして独特のグルーヴを出した。斉藤和義の提供するロックのBGMもなかなかのものだ。

ビートルズへの愛を感じるこの映画は、愛にあふれた傑作。そう私は思う。

2010/02/19 02:58

Mr.マグルス

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コメント2件

クールだねぇ、ロックだねぇ [78点] [参考:2]

※ネタバレを含むレビューです。
おそらく今一番その作品が映画化されているであろう人気作家、伊坂幸太郎の小説の最新映画化作品であるが、残念ながら原作は未読である。

タイトルの『ゴールデンスランバー』はビートルズの歌なのだそうだが、何しろビートルズは超有名な歌しか知らないバチ当たりなので本作で初めてこの歌を耳にした。うん、なかなかいい歌である。

『ゴールデンスランバー』とは『黄金のまどろみ』のことであると劇中で語られるが、映画は『まどろみ』どころか何者かの陰謀で首相暗殺の罪を着せられた主人公・青柳(堺雅人)がまどろむ暇もなくひたすら逃げるコメディ&サスペンスになっている。

サスペンスといっても胃が痛むようなドキドキ感はなく、コメディ半分、謎が半分といった感じで、訳も分からずただ逃げ惑う主人公が面白可笑しくそして切なく描かれている。

青柳と彼を助ける大学時代のサークル仲間との大学生活が時折挿入されるが、なるほどそれが『まどろみ』の中で見る遠い昔の楽しき日々といった感じで、そういった経験のない者としては彼らの大学生活がとても羨ましく思えた。

いっそコメディ&サスペンスではなく彼らの大学時代と今の生活を交えながら、過ぎ去った日々と現実とのギャプに悩む人間ドラマにした方が観る者の心の琴線に触れるような名作になったかも知れない。

同じ原作者の『アヒルと鴨のコインロッカー』や『重力ビエロ』と比べると謎の部分が中途半端な印象で、特にやられっばなしが嫌いな者としては謎が謎のまま終わる結末には何とも納得がいかなかった。

ただ結末以外はとても面白く観ることができたので、原作どおりに映画化されたのならば仕方がないとは言え、もう少し誰もが納得できる終わり方にしてほしかったところである。

出演者はこのところ主演に助演にと大活躍の堺雅人を筆頭に旬の役者が出そろっていてそれぞれがいい味を出しているが、個人的には永島敏行のターミネーターもどきが気にいった。

本作では描かれなかった主人公のその後と明らかにならなかった謎が気になって仕方がないのだが、続編は出来ないのだろうか。

青柳の父親が言う『痴漢は死ね』の言葉どおり、続編を作って悪に対しては正義の鉄槌が下るような爽快な終わり方を観たいものである。

2010/02/19 00:22

kira

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お父さん役の伊東四朗に泣けました [87点]

※ネタバレを含むレビューです。
いやー、かっこいい映画でした。日本でも「プリズン・ブレイク」みたいに国家権力と戦う男のドラマができるんだなと感心しました。脚本と演出がもう見事の一語で、ラストシーンの10分間にもう何度「うまいっ」とうなったかわかりません。

国家権力と戦いながらも、信頼できる仲間の存在を感じて生きていく主人公の姿は熱いですよね。欲を言えばもっと国家権力を非道に描いてもよかったかと。吉岡秀隆を見た後、あそこで劇団ひとりを生かしておくのは甘すぎますぜ。映画出まくりの香川先生も「プリズン・ブレイク」のマホーンと比べちゃうと・・・。

僕個人的にはマスコミの描き方が面白いと思ったので、そこを言及しておきたいですね。

一般市民のヒーローだった主人公が、暗殺犯に仕立てられると、マスコミの態度も一変、顔の表情にすらマスコミはケチをつけてきます。ここにマスコミの在り方がおもしろおかしく描かれていますね。で、それを一蹴するのが主人公のお父さん。伊東四朗の台詞の一語一語に感動してじーんときちゃいました。伊東四朗、最高っすね。

暗殺のシーンとか、その物々しさがやたらとかっこいいです。斉藤和義の音楽も渋い。DVDが出たら、ぜひまた見たいと思いました。

2010/02/09 02:01

シネマガ管理人

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斉藤和義の音楽にノリノリになっちゃおう! [85点] [参考:2]

※ネタバレを含むレビューです。
今日観てきました。記憶が薄れないうちにレビューを書きます。

この映画は斉藤和義のファンにとってはたまりませんね。
『ゴールデンスランバー』を歌う斉藤和義のシャウトは本家のポール・マッカートニーに負けないくらいかっこいい!
またこの曲がグッドタイミングで流れるんですわ。特にラストの花火のシーンに痺れます。斉藤和義が音楽監督を務めているだけあって全編にわたって彼の音楽が使われていて終始ノリノリになっちゃいます。
僕敵にはですがマイケル・ジャクソンの「THIS IS IT」よりノリノリでした。だってまんま斉藤和義なんだもん。

売れっ子俳優たちがたくさん出演していて、それだけでも十分に楽しめる作品です。
堺雅人が演じる青柳が車のエンジンがかかっただけで涙を流すシーンがいいですね。『だと思った。』というメモにジーンと来ます。
香川照之ファンの僕としては彼の出番が意外と多かったのが嬉しかったですね。相変わらず渋い演技をします。
後ビックリしたのが濱田岳があんな役を演じるとは。もう伊坂幸太郎&中村義洋監督の常連ですね。

ちょっと偉そうかもしれないけれど『よくできました』といえる作品じゃないでしょうか。最後にハンコを押すシーンもいいな~。大森南朋、出番あれだけなんですね(笑)今はもう武市半平太にしか見えないです。

斉藤和義の昔の曲『幸福な朝食、退屈な夕食』をエンドロールで使うとは。新録されたバージョンもいいですね~。最後の最後まで伊坂幸太郎ワールドにどっぷりです。

2010/02/02 21:42

tochiro

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笑える!!! [99点]

※ネタバレを含むレビューです。
堺雅人さんは、やはり素敵な役者さんですね。クヒオ大佐と同じように、笑える、数少ない映画でした。このような喜劇映画が、最近は特に少なくなってきました。次回作にも、期待大です。

2010/02/02 09:59

terry

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Run away in 仙台! [85点]

JFK事件のオズワルドのように、何者かによって首相暗殺の犯人に仕立て上げられた青柳(堺 雅人)が仙台の中を逃げて逃げて逃げまくるアクション(?)映画。

原作は本屋大賞にも輝いた超有名な伊坂幸太郎の作品。いつも書いていることですが、こういったミステリー要素のある作品は原作を読んでいるかどうかで見方は変わるものです。私は原作を読んでいる立場で鑑賞しました。

この伊坂幸太郎の作品を読んだのは2008年の年末でした。ページを捲るごとに青柳の逃亡劇が映像として現れ、「絶対に映画化される」って確信していたのを思い出します。
そんな作品を中村義洋監督がメガホンをとってくれるとのことで、大変期待していました。伊坂作品は多く映画化されていますが、「アヒルと鴨~」、「フィッシュストーリー」は傑作ですもんねぇ。(「陽気なギャング~」、「重力ピエロ」も好きですが…)

逃走するその足跡は青春の軌跡だった…そんな物語のつながりをどのようにまとめてくれるのかなと期待していたら。
いやぁ、参りました。堺雅人、竹内結子、吉岡秀隆、劇団ひとりがそのまま大学生の役もやっているんですから。全員全く学生には見えませんでした^^
とてもご都合主義が目立つ仕上がりになっていましたが、それでもパズルが綺麗にハマっていく様子は痛快でした。

印象に残ったシーンは「…だと思った」ですね。
言葉をかわさなくても、お互いを信頼するってことは素晴らしいことですよね。

でも、もちょっと緊迫感のある逃亡劇の方が好きかも…

連想作品:「スラムドッグ$ミリオネア」
関連作品:「アヒルと鴨のコインロッカー」
「フィッシュストーリー」

2010/01/31 22:06

Good Luck

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なかなかよかった。 [50点]

邦画にしてはなかなかよかった!あの人を信じるスゴさも良かったが通り魔との絡みも面白かったしまた見たくなった。

2010/01/25 19:10

パッチ

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期待してなかった方向の満足感。 [69点]

逃亡劇としてのスリル満点な展開は追求せず、ショットガンをぶっ放すなどの荒唐無稽さ、派手さ、警察の間抜けさや、多少のご都合主義的な人物の乱入などもありとし、描いたのは散りばめられた伏線と、気持ちのいい回収。

そして、習慣と信頼。

親や同級生だけでなく、同僚たちも素直にというのは信じすぎだろうと思わなくはないが、信じてくれる人々にグッときてしまった僕の負け。

会場の受けも上々でした。

2010/01/23 20:14

いきいき

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ゴールデンコンビ [98点] [参考:1]

伊坂さん×中村監督は、ゴールデンコンビだと思う。
原作ものの映画化は、中村監督に限る!って感じです。
伊坂作品は、ただのミステリーじゃなくて、何か感じるものがあって、面白い!ハラハラドキドキです。

2009/12/26 23:59

ぷらねっと

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ハリウッド映画張りのスケール!伊坂幸太郎原作『ゴールデンスランバー』今度はビートルズだ!

ハリウッド映画張りのスケール!伊坂幸太郎原作『ゴールデンスランバー』今度はビートルズだ!

2010年1月30日(土)、有楽町にて、『ゴールデンスランバー』の初日舞台挨拶が行われ、堺雅人、竹内結子、吉岡秀隆、劇団ひとり、香川照之、濱田岳、貫地谷しほり、中村義洋監督が登壇した。

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[ゴールデンスランバー 映画鑑賞 感想] from:夫婦二人三脚HappyLife~横浜暮らし~ 2010-02-02 11:40:39
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