2009/日本/東宝
出演:堺雅人 竹内結子 吉岡秀隆 劇団ひとり 貫地谷しほり 渋川清彦 永島敏行 ベンガル 相武紗季 木内みどり 大森南朋 ソニン 濱田岳 柄本明 香川照之 伊東四朗
監督:中村義洋
原作:伊坂幸太郎
音楽:斉藤和義
http://www.golden-slumber.jp/
偏差値:59.3 レビューを書く
ビートルズ・ファンといえばこれ [85点] [参考:1]
このレビューはネタバレを含みます
伊坂幸太郎あるい中村義洋のビートルズへの愛を受け取った。ビートルズのことが好きというのがよく伝わってくる内容である。
「ゴールデンスランバー」はビートルズの最後の曲、言うなればスワンソングだ。この時4人の仲はすでに崩壊していた。口をきくのも嫌だったこの4人が最後にこれほどの名曲を作ったのだ。このときのビートルズ4人の仲が、この映画の主人公たちの立場を表してる。回想シーンで、主人公たちが「ビートルズは最後まで良い曲を作った」と語り合うシーンは、『フィッシュストーリー』の最後の飲み屋のシーンにも似て、しんみりさせる。
ビートルズが解散してから、ジョンとポールは再び会うことはなかったが(2人ともジョージやリンゴとはよく会ってるのに)、この映画でも主人公は昔の恋人と会うことはない。しかしつながっている気持ちはお互いに確実にあるのだ。ジョンとポールは解散後もお互いに歌の中で会話をしていたが、それと同じように二人は手紙を通じて会話する。
会話の中でところどころに聞かれるビートルズのうんちくも、ファンならニヤっとする。
ビートルズの音が劇中に流れることはない。が、斉藤和義がカバーして独特のグルーヴを出した。斉藤和義の提供するロックのBGMもなかなかのものだ。
ビートルズへの愛を感じるこの映画は、愛にあふれた傑作。そう私は思う。
2010/02/19 02:58
Mr.マグルス
kiraさん。「アクロス・ザ・ユニバース」等、ビートルズを知っているとよりおもしろくなる映画は数え切れないほどあるので、映画を見るための必須科目だと私は思ってます。
ぜひビートルズのアルバム、全部買ってください!
Mr.マグルス (10/02/19 19:39)
ハリウッド映画張りのスケール!伊坂幸太郎原作『ゴールデンスランバー』今度はビートルズだ!
2010年1月30日(土)、有楽町にて、『ゴールデンスランバー』の初日舞台挨拶が行われ、堺雅人、竹内結子、吉岡秀隆、劇団ひとり、香川照之、濱田岳、貫地谷しほり、中村義洋監督が登壇した。
ビートルズのことを知っていればもっと楽しめた映画なんですね。
本当に映画を楽しむためには映画以外のいろいろなことも知っていなければいけないと痛感しました。
S&G派でしたが、これからはビートルズも聴いてみます(^^)
kira (10/02/19 08:00)