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劔岳 点の記

2009/日本/東映
出演:浅野忠信 香川照之 松田龍平 宮崎あおい 仲村トオル 役所広司 
監督:木村大作
原作:新田次郎
撮影:木村大作
脚本:木村大作、菊池淳夫、宮村敏正
http://www.tsurugidake.jp/

偏差値:59.5 レビューを書く 解説

剱岳 点の記 [100点] [参考:1]

こんな素晴らしい映画は久しぶりに観ました。映像の綺麗なことには感激しました。2度・3度と観たい映画です。

2009/12/30 16:03

gibacyan

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つまら [22点]

※ネタバレを含むレビューです。
3時間ちかい時間を、かけて見るほどの作品ではない。自然は、大変雄大でよかった、しかし、出演者の質があまりに、低すぎる。

2009/08/05 11:43

terry

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ストレートストーリー [95点] [参考:4]

素晴らしい映像の中に見せた人間賛歌。

これほどまでに胸が熱くなる映画はなかなかありません。監督の映画に対する気迫、スタッフ/キャスト達による魂の入った演出、そしてなによりそこに描かれた強い人間像。
一般的に自然の風景とクラシック音楽はマッチするものです。しかしこの映画の凄さは焦点が人間に合っていることだと思いました。険しく人間に牙を向く剣岳の壮大な景色の中、常に映像の焦点/ストーリーの焦点が人間に合わされていることにより鬼気迫る人間像が演出されていると思います。映像が綺麗というよりはむしろ緊張感を持っているんですよね。

全編に流れるクラシック音楽(ほぼ全部バロック音楽??)も見事ですね。粛々と流れるヘンデルの「サラバンド」は登山に迷いながら一歩一歩進む姿に重なります。

個人的に印象に残ったシーンは長次郎が山に向かう前に息子を打つシーンです。普通なら山に立ち向かおうとする息子と昔からの習わしに縛られる父親というふうに立場は逆になりそうなものです。しかしここでは父親である長次郎が山への想いを熱くぶつけるため、静かでありながら内に秘める熱さをもつ長次郎に心打たれました。
別の方も香川照之の演技には触れられいますが、本当に素晴らしいですね。いろんな賞でも評価されてほしいです。

宮崎あおいはずるいくらいに可愛いですね^^

2009/07/31 19:51

Good Luck

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コメント3件

名もなき男たちのドラマ [90点] [参考:3]

今でこそ人工衛星や最先端の技術を使って地図を作ることができるが、明治40年に自分の手と足だけで命を賭けて日本地図を作った男たちのドラマである。

映画で描かれているのは登山が最も難しく長年空白地帯であった劔岳に挑んだ柴崎芳太郎(浅野忠信)と6人の男たちであるが、帝国陸軍参謀本部陸地測量部にあった膨大な「点の記」の1冊1冊に我々の知らないドラマがあるんだろうなと思うだけで胸が熱くなった。

さすがは数々の名作の撮影監督であった木村大作監督だけあって、初監督の本作でも見事な映像美を映し出してくれている。

ここは本当に日本なのかと思うほどの雄大な風景、いや風景と言うにはあまりに壮大すぎる大自然の姿は是非映画館の大画面で体験してもらいたい。

この映画が単に山に登るのが目的の男たちを描いた作品であったなら観ていてここまで熱くはならなかったと思う。

山に登り、本来の目的である測量を行うための三角点を立てるために膨大な材料(機材と言うにはあまりにも質素である。)を人力だけで黙々と運ぶ男たちから目を離すことができない。

登山用具と言えるのは旧式のテントとロープ、そして草鞋の下にくくり付ける鉄製の滑り止めのみ。ピッケルではなく杖を持って山々を登り、頂上を目指すのだ。

ここで非難を受けることを覚悟で敢えて言わせてもらうと、大自然の美しさ厳しさ荘厳さを全面に出し過ぎるあまり、ストーリーに説明不足なところがあったことも否めない。

しかし実力派揃いの出演者の演技と命懸けで撮ったとしか思えない映像がそれを凌駕してあまりある作品となっている。

特に測量隊を山に導く宇治長次郎を演じた香川照之の演技は素晴らしく、現時点において今年の各種映画賞の最優秀助演男優賞は彼以外には考えられない。

最初に男たちのドラマと書いたが、彼らを支える女たちも忘れてはいけない。

柴崎芳太郎の妻・葉津よを演じた宮崎あおいもさることながら、宇治長次郎の妻・佐和を演じた鈴木砂羽の貧しいが素朴で明るい女房ぶりがいい。

『愛の新世界』以来の隠れ(別に隠れる必要はないのだが。)鈴木砂羽ファンとしては、今までとはまた違った彼女の一面を観ることができたのが新鮮であった。

劇中で語られる「何をしたかではなく、何のためにしたかが大事である。」
いい言葉である。そしてその台詞どおりの作品であったと思う。

2009/07/09 22:56 (2009/11/07 06:15修正)

kira

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素晴らしい映画です [100点] [参考:4]

※ネタバレを含むレビューです。
この映画は3年前から日本測量協会が応援しています。原作:新田次郎が明治を代表する測量士:柴崎芳太郎と妻:葉津よのドラマ及び測量という仕事の大変さを詳細に書いた、実話を基にしてドキュメンタリー的に撮影した素晴らしい映画です。キャストは、現在日本映画界を引っ張っている一流俳優を集めているのです。浅野、香川、松田、役所、小澤に加えて、昨年、大河に主演中だった宮崎あおいさんを出演させています。宮崎さんは大河の撮影中で、3日しか撮影に参加する時間が無いのに、愛知県の明治村まで駆けつけてドラマとして一番重要な最初と最後に、出演されています。
脚本も素晴らしくラスト前に、感動するシーンがあります。芳太郎「ひとは何をしたかではなく、何のためにしたかが大事なんだ。そうだよな葉津よ。」
葉津よ「芳太郎さん、あなたがどんなことになろうと葉津よはいつでもあなたの味方です。」ここは泣けます。既に102万にもの人が見ているところからも、この映画の良さが伺えます。来年は、日本映画の数々の賞を総なめにするのではと思ってます。

追記 <剱岳、点の記>
2009/12/22 日本アカデミー賞を総なめにしました。
2010/3/5の本番では、最優秀賞になって欲しい。

2009/07/05 23:47 (2009/12/25 23:26修正)

ふっくん

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壮大なスケール [70点] [参考:1]

壮大なスケールに圧倒されました。
大自然の前では、私たち人間がいかにいかに小さな存在かが、伝わって来ます。
撮影の困難なことが映画をみている側にも伝わってくるほどの厳しい雪山の迫力。
しかのその厳しい山、剱岳の画の中でも 圧倒的な存在をはなつ役者たち。

浅野忠信・香川照之・松田龍平・モロ師岡・国村隼
シビアで寡黙な演技にシビレマシタ!
CGではない映像で、ここまでの厳しい撮影は苦労の連続だったと思います。「何をしたかではなく、何をしたいかが大事だ」
このセリフに全てがこめられていました。

2009/06/23 14:01

こっこ

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人を敬うこと [99点] [参考:4]

大人になってから、映画を見て泣くようなことは全く無くなってしまいました。うるうるしたことなら数えられる程度ありますが、大粒の涙が零れたことはありません。しかし、この映画を見たとき初めて号泣しました。僕の周りの人たちはけろっとしていて、僕は恥ずかしくて必死で泣くのを我慢していたのですが、今にも嗚咽の声が出そうで、目から大粒の涙がポロポロと零れ、頬を伝って唇までしたたり落ちました。映画館を出た後、僕がどれだけすがすがしい気持ちだったか。それから地下鉄に乗っていても思い出し泣きして涙が止まりませんでした。知り合いは「ストーリーがない駄作」といっていたので、ぜひ色々な人の意見を聞いてみたいですね。「ストーリーがない」とは聞き捨てなりませんね。この映画で一番良いのはストーリーなのに。「日本地図を完成させるために前人未到の山に登る」それだけでいいじゃないですか。本当に良いストーリーは一言で説明できるものです。

僕は「バリー・リンドン」と同じ感想を持ちました。ありのままをそのまま捉えた映像がリアルで美しいのです。現場の苛酷さは十分すぎるくらい伝わってきますが、1つ1つの映像が丹念に撮影された感じで、CG全盛のこの時代において映画の本質を改めて教えられました。ぜひ大画面で確かめて下さい。

それから音楽。「バリー・リンドン」も全編クラシックを使用していましたが、この映画も全編にバロック音楽が使われています。この映画のために新たに録音した音源ですからヘンデルの「サラバンド」などがしっくりと映像にはまっています。僕は映画音楽は新規に作るべきものと思っていたのですがそれは偏見でした。

僕が最も感動したのは「他人を敬うこと」です。それは主役二人の関係を意味していますが、その他の人物皆にも共通して言えることです。これのテーマはまさにそこじゃないかと思います。お互いに敵視していた者も、相手を見下していた者も、最後には敬意を表すようになります。お互いを「仲間」と讃えあうこと、ここに僕は胸をうたれました。

映画に関わったスタッフ全員を対等にクレジットしたその心意気にも感動しました。役者も裏方も、皆の仕事があってこそ、こうして映画ができるわけで、彼らに身分の差はありません。皆が仲間なのです。

2009/06/19 01:22

シネマガ管理人

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完成披露試写会 [90点] [参考:2]

鑑賞前に、監督・出演者の思いを聞いていたので、ストーリーより、どうやって撮影してるの?って言う疑問が先に浮かんできた。
過酷な撮影だったって言う一言では片付けられないほど、大変な撮影だったことが、映像からうかがえる!
当たり前だけど、撮影が過酷だったって言うことは、ただ地図を完成させるために、劔岳を目指した主人公たちは、それ以上過酷な状況を体験してるってことになるんだなぁって思うと、今さらながら、尊敬してしまう。
とにかく、百聞は一見にしかずです。

2009/06/03 20:17

ぷらねっと

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第33回日本アカデミー賞は『劔岳 点の記』が最多6部門で受賞。作品賞は『沈まぬ太陽』に。

第33回日本アカデミー賞は『劔岳 点の記』が最多6部門で受賞。作品賞は『沈まぬ太陽』に。

2010年3月5日(金)、品川にて、第33回日本アカデミー賞授賞式が開催され、最優秀作品賞を『沈まぬ太陽』が受賞。『劔岳 点の記』は最多6部門で最優秀賞を受賞した。

『劔岳 点の記』観客動員数200万人を突破

『劔岳 点の記』観客動員数200万人を突破

『劔岳 点の記』が観客動員数200万人を突破。これを受けて7月30日(木)、大ヒット御礼凱旋舞台挨拶が丸の内TOEIで行われ、木村大作監督、香川照之、松田龍平が登壇した。

劔岳 点の記

浅野忠信、香川照之『劔岳 点の記』完成披露試写会開催 

2009年6月1日(月)、東京国際フォーラムにて、『劔岳 点の記』の記者会見と完成披露試写会が行われ、浅野忠信、香川照之、松田龍平、仲村トオル、小澤征悦、宮崎あおい(完成披露のみ)、木村大作監督が登壇した。

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