劔岳 点の記
2009/日本/東映
出演:浅野忠信 香川照之 松田龍平 宮崎あおい 仲村トオル 役所広司
監督:木村大作
原作:新田次郎
撮影:木村大作
脚本:木村大作、菊池淳夫、宮村敏正
http://www.tsurugidake.jp/
明治40年、日本地図最後の空白地点を目指した男たちの、魂の記録。
原作は新田次郎の同名小説。明治人の高潔な生き様を記した新田文学の白眉である。監督・撮影は、木村大作。
『八甲田山』『駅STATION』『火宅の人』『鉄道員(ぽっぽや)』など数多くの作品のキャメラマン・木村大作にとって、50年の映画人生全てをかけて取り組む、50本目にして初めての監督作品となる。
出演は浅野忠信、香川照之、松田龍平、宮﨑あおい、仲村トオル、役所広司ら、スクリーンで圧倒的な存在感と演技力を発揮し、日本のみならず世界で活躍するキャストがそろった。
撮影は、延べ200日以上を費やし、標高3000メートルを越え、最低体感温度が氷点下40度超の劔岳・立山連峰各所でのほぼ順を追ってのロケを敢行、大自然とそこに挑む儚き人間の姿をフィルムに焼き付けた。
音楽は、黒澤明作品をはじめ数多くの映画音楽を手掛ける池辺晋一郎を音楽監督に迎え、木村監督自ら選曲したクラシックの名曲の数々が全篇を彩る。
前代未聞のスケールで製作された『劔岳 点の記』。最高の映画キャスト・スタッフの力が集結してのみ達しうる“奇跡の映画”が、ここに誕生した。
【Story】
陸軍陸地測量部の柴崎芳太郎は、日本地図最後の空白地点を埋めるため、「陸軍の威信にかけて劔岳の初登頂と測量を果たせ」という命令を受ける。
富山に向かった柴崎は、案内人の宇治長次郎と劔岳の調査に入るが、謎めいた行者の言葉以外、登頂への手掛かりすら掴めずに下山する。翌明治40年。
測量隊総勢7人で劔岳周辺に三角点を設置していき、ついに劔岳に臨む。しかしガレキだらけの尾根、雪崩や暴風雨に続く困難に次ぐ困難が、測量隊の行く手を阻む。
命をさらしてまで、測量する意味はあるのかという迷いも7人の胸中によぎる。
一方、創立間もない日本山岳会も、小島烏水らが最新の登山道具を揃え、劔岳山頂を目指していた。
今一度仲間としての結束を訴える柴崎。果たして、柴崎たちは、無事劔岳山頂に立ち、地図作りの任務を果たすことができるのか。
2009年6月20日(土)全国ロードショー
第33回日本アカデミー賞は『劔岳 点の記』が最多6部門で受賞。作品賞は『沈まぬ太陽』に。
2010年3月5日(金)、品川にて、第33回日本アカデミー賞授賞式が開催され、最優秀作品賞を『沈まぬ太陽』が受賞。『劔岳 点の記』は最多6部門で最優秀賞を受賞した。
『劔岳 点の記』が観客動員数200万人を突破。これを受けて7月30日(木)、大ヒット御礼凱旋舞台挨拶が丸の内TOEIで行われ、木村大作監督、香川照之、松田龍平が登壇した。
2009年6月1日(月)、東京国際フォーラムにて、『劔岳 点の記』の記者会見と完成披露試写会が行われ、浅野忠信、香川照之、松田龍平、仲村トオル、小澤征悦、宮崎あおい(完成披露のみ)、木村大作監督が登壇した。