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キャピタリズム〜マネーは踊る〜

Capitalism:A Love Story
2009/アメリカ/ショウゲート/127分
監督:マイケル・ムーア
http://capitalism.jp/

偏差値:53.4 レビューを書く 解説

相変わらず、酷い現状だーっ。 [70点] [参考:1]

※ネタバレを含むレビューです。
前回「シッコ」の時に、「次は絶対に映画館で!」と意気込んでいましたが、結局見逃してDVDで鑑賞しました。

100年に1度の金融パニック「リーマンショック」によって、家を失った人々、そして富をひたすら蓄えていく人々。
なぜこうなったのか? なぜこうなるのか?
我らがマイケル・ムーアが、アメリカの現状を暴く為、カメラ片手に金融業界に乗り込んだ!

戦後直後のアメリカのシステムが、これ程までに市民を優先していたものだとは驚きましたねー。
でも、そこからさらに良くなればいいのに、富を持っている人だけがひたすら富を得るシステムに転換した結果、悪化の一途を辿って現状になってしまったわけですね。
アメリカで起こる事は、日本でも起こるという話をどこかで聞いた事がありますがー……もう、日本も確実にこうなっていくのでしょうか(汗)

あと、100年に1度の~っと言っておりますが、史上最悪と称された「ブラックマンデー」が1987年なので、実はそれから23年しか経ってなかったワケで……これから、数十年後、またこういうパニックが起こるんでしょうねー……。

2011/02/26 23:57

ころね

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こういうのこそ吹き替えでやってほしい [65点]

※ネタバレを含むレビューです。
ちっさい劇場で観たんだけれども、最近のシネコンみたいに座席が段になってないもんで、前の人の頭が邪魔で「字幕読めません」状態に久々になった。

ついでに「白バックに白の字幕の文字」「白に黒の英語がズラっと並んでるところに白の日本語字幕」という、英語わかんなくて字幕に頼るしかない人間には非常にありがたくない場面が、たいそうたっくさん出てきて下さるので正直字幕追うのが辛かった。

字幕派でずっと生きてきたけれど、ここ数年吹き替えの良さというものを再確認する機会が多くなって
(特に海外ドラマなんかは、字幕より吹き替えのほうが何倍も楽しめたりする作品がある)
『キャピタリズム』みたいな言葉の多く出てくる作品は吹き替えで観たほうがいいんじゃないか?
とだいぶ思った。

残念ながら単館系作品になってしまった今回の『キャピタリズム』だったので、吹き替えなんてーのは土台無理な話だけども、本当に字幕読みにくかった…。
もうちっと考えてほしい…。

と、これは内容以前の問題だけど…。

作品そのものに関しては、ぶっちゃけた話ちょっとだけ退屈してしまう場面もあった。
『ボーリング・フォー・コロンバイン』のあの感動をもう一度、とか思っていつもマイケル・ムーア作品は観てしまうのだけど、今回も壁は高かった。

できたら終盤のあのふざけた感じを頭っからガンガンやってくれ、と思ってしまうのはエンタメムービーに慣れてしまっているからだろうか。
もっともっと砕けた感じにしてもいいんじゃないかと思ってしまうのは頭が悪い証拠だろうか。

扱ってる話題が話題だけに「つまんない」とはまず言えない作品なんだけど、なんか物足りなかった。
ただ、これも終盤に出てくるシーンである女の子が

「人をホームレスにするってどんな気分よ!?
あなたがホームレスになってみたら!?」

みたいなことを口にする(CMでもちょこっと流れてた)ところがあって、あれにはさすがに胸を打たれた。

大きな駅に行ったりするといつも必ず隅っこで座っていたり寝ていたりするホームレスの人を見かけるが、彼らをホームレスにしたまま何もしない、私みたいな人間っていったい何だろう…と少し考えさせられる。

2010/02/14 19:15

cathy

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突撃取材 万歳! [50点]

マイケル・ムーア監督といえば突撃取材!今回はお父様も出演。
サブプライムローンはさんざんマスコミが取り上げて解説してきたので真新しい感じはしなかったけれども、本来の資本主義とは何なのか?人々に幸せをもたらしたのかという疑問をぶつけていく姿勢が見事。
試写会で監督に直接会うことができましたけど、試写会を観客と一緒に見た後に個々に質問に答えてくれたのでとても親近感を感じました。
映画のテーマとしては難しい問題に取り組んだことが評価されると思います。

2009/12/30 15:30

はりねずみ

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