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Capitalism:A Love Story
2009/アメリカ/ショウゲート/127分
監督:マイケル・ムーア
http://capitalism.jp/

偏差値:53.4 レビューを書く 解説

こういうのこそ吹き替えでやってほしい [65点]

このレビューはネタバレを含みます

ちっさい劇場で観たんだけれども、最近のシネコンみたいに座席が段になってないもんで、前の人の頭が邪魔で「字幕読めません」状態に久々になった。

ついでに「白バックに白の字幕の文字」「白に黒の英語がズラっと並んでるところに白の日本語字幕」という、英語わかんなくて字幕に頼るしかない人間には非常にありがたくない場面が、たいそうたっくさん出てきて下さるので正直字幕追うのが辛かった。

字幕派でずっと生きてきたけれど、ここ数年吹き替えの良さというものを再確認する機会が多くなって
(特に海外ドラマなんかは、字幕より吹き替えのほうが何倍も楽しめたりする作品がある)
『キャピタリズム』みたいな言葉の多く出てくる作品は吹き替えで観たほうがいいんじゃないか?
とだいぶ思った。

残念ながら単館系作品になってしまった今回の『キャピタリズム』だったので、吹き替えなんてーのは土台無理な話だけども、本当に字幕読みにくかった…。
もうちっと考えてほしい…。

と、これは内容以前の問題だけど…。

作品そのものに関しては、ぶっちゃけた話ちょっとだけ退屈してしまう場面もあった。
『ボーリング・フォー・コロンバイン』のあの感動をもう一度、とか思っていつもマイケル・ムーア作品は観てしまうのだけど、今回も壁は高かった。

できたら終盤のあのふざけた感じを頭っからガンガンやってくれ、と思ってしまうのはエンタメムービーに慣れてしまっているからだろうか。
もっともっと砕けた感じにしてもいいんじゃないかと思ってしまうのは頭が悪い証拠だろうか。

扱ってる話題が話題だけに「つまんない」とはまず言えない作品なんだけど、なんか物足りなかった。
ただ、これも終盤に出てくるシーンである女の子が

「人をホームレスにするってどんな気分よ!?
あなたがホームレスになってみたら!?」

みたいなことを口にする(CMでもちょこっと流れてた)ところがあって、あれにはさすがに胸を打たれた。

大きな駅に行ったりするといつも必ず隅っこで座っていたり寝ていたりするホームレスの人を見かけるが、彼らをホームレスにしたまま何もしない、私みたいな人間っていったい何だろう…と少し考えさせられる。

2010/02/14 19:15

cathy

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