エアベンダー
The Last Airbender
2010/アメリカ/パラマウント ジャパン
出演:ノア・リンガー ニコラ・ペルツ デヴ・パテル ジェシカ・ジェード・アンドレス
監督:M・ナイト・シャマラン
http://www.airbender.jp
3D作品用 [50点]
カンフーを3Dでいかに効果的に見せるかという 映画かな。筋はさほど面白くないけれど カンフー好きには技が見られて楽しいかもしれない。これから3D映画が多くなるらしいが やはりストーリーあっての映画だと思う。アメリカで使った3Dのメガネを持っていって 試したがだめだった。やはり違うんですね。アメリカは無料なんだけれど。
2010/08/17 18:09
エコ
触れないカンフー [58点]
シャマランの映画は当たり外れが激しいな。これは外れの方です。それまで割と地味系なイメージの映画が多かったシャマランですが、これはメジャー向けを狙った作品。こういう映画も作れるんだなあと感心はしたけど、僕の趣味に合わないせいか、半分白けモード。なんかアクションアドベンチャーを見ているワクワク感に欠けるんですよねえ。『ネバーエンディング・ストーリー』のファルコンみたいな空飛ぶ動物とか、趣味としてどうもついていけないというか、なんでオリエンタルで攻めたもんかな。大津波とかそこそこ見せ場はあるにはあります。敵同士触れ合わないけど、これでもカンフー映画です。でも主役の子の目が光ってたのが怖くて良かったな。
僕はこれを3Dで見たけど、飛び出している感じが全然しなくて、普通の興行より高いのに、画面が暗くて字幕が読みにくかった分、損した気分になりました。
2010/08/13 06:35
シネマガ管理人
M・ナイト・シャマラン監督の新境地 [75点] [参考:3]
※ネタバレを含むレビューです。
M・ナイト・シャマラン監督作品と言えば彼を一躍有名にした『シックス・センス』が挙げられるが、その衝撃があまりにも強すぎたため、その後の作品に対しても『シックス・センス』と同様の謎と緊張感とラストのどんでん返しを無意識のうちに求めてしまい、観終わった時に期待外れと感じることが多かった。
しかし本作はアメリカのアニメ『アバター 伝説の少年アン』が原作のため、いい意味でシャマラン監督らしくない作品に仕上がっている。
いわゆる正統派のファンタジーアクションアドベンチャー映画で、何も予備知識なしで観た人はシャマラン監督作品と気づかないのではないのかと思えるほどのオーソドックスな作り方であり、ようやく『シックス・センス』の呪縛から解き放たれたと思うのは考え過ぎだろうか。
映画の導入部から主要人物が次々と登場し、彼らが住む世界が足早に紹介されており、観客が登場人物や世界観を知っている前提で作られているところから考えると、アメリカでは誰もが知っている人気アニメなのだろう。
また、物語前半のテンポが速すぎるためこれまでの作品のような緊張感がないのが残念で、そんなに急いでストーリーを進めなくてもいいのに、と思いながら観ていたのだが、それでも映画は次回に続く形で終わったことから原作アニメはかなりの長編なのだと思われた。
驚いたのはポスターのデザインから主人公は謎めいた青年あるいは老人だとばかり思っていたのだが、意外やクリクリ頭の小坊で、彼と旅をする二人の兄妹も予想以上に若かったことである。
この小坊がカンフーのような技で敵と闘うのも予想外で、まるで香港のカンフー映画を観ているような錯覚を起こし、そのうち彼の師匠役でジャッキー・チェンが出てくるのではないかといらぬことを考えてしまった。
ハリウッド映画でありながら登場人物にはインドや東洋系の人が多く、悪役である火の国の民をインド系の俳優が演じているのは自身がインド系であるシャマラン監督の遊び心なのだろか。
この火の国の王子に扮しているのが昨年『スラムドッグ$ミリオネア』での演技が光ったデヴ・パテルで、父親に認めてもらうために悪になろうとしている彼が、このまま父親の期待にそうのか、それとも主人公たちと心を通わせるのかで今後の物語が大きく動くため次回作が楽しみである。
また、王子と行動をともにしている伯父は火の国の民でありながら義の心を持った人物であり、次回作での彼の行動からも目が離せない。
本作で気になった点があるとすれば『氣、水、土、火』の4つ力(エレメント)を操る民が登場するのだが、『水、土、火』はいいとしても、主人公の操る『氣』が『空気(劇中でもAirと言っていた)』であったことである。
勝手な思い込みかも知れないが『氣』=『思念、エネルギー』と考えていたため本作の『氣』=『空気』とわかった時にはちょっと拍子抜けがしてしまった。
空気を意味する一文字の漢字が見つからなかったのか、それとも『ドラゴンボール』の『気』にあやかろうとしたのかは定かでないが、ここは『風』あたりが良かったのではないだろうか。
鑑賞したのは3Dの超日本語吹替版…ではなく2Dの字幕版であったが、シャマラン監督らしくない正統派のファンタジーアクションアドベンチャー映画は夏休みに家族で観るのには打ってつけの作品である。
しかしあのトトロとネコバスを足したような空を飛ぶ巨大な生き物の可愛いんだか可愛くないんだかわからないデッカイ顔は再考の余地ありですな(笑)
2010/07/21 20:41
kira
中国の武狭映画を観ているみたいでした [80点] [参考:1]
※ネタバレを含むレビューです。
こんな映画もシャマラン監督は作れるんですね。「シックスセンス」や「アンブレイカブル」みたいなのばかりかと思ってました。
この映画は好き嫌いがはっきり分かれると思います。香港映画や武狭映画などを見慣れている人だと十分に楽しめるんじゃないでしょうか。
僕は香港映画や武狭映画が大好きなので久しぶりに興奮しました。いちいちカッコつける所などはモロに香港映画です。ちょっとファイナルファンタジーっぽい所もあるかも。
そしてこの映画も今流行の3Dで上映しているんですね。でも通常版でも十分です。超日本語吹き替え版で観ましたが、さすがはプロの声優たち。安心して観ていられます。
最初の方に出てきたカタラのおばあちゃんの声、池田昌子さんでしたね。メーテルだよ~!
思いっきり続編ありますよっていうエンディングでした。後何部作あるか分かりませんが、シャマラン監督が全部を担当するんですかね。続編も期待できそうです。
2010/07/18 20:12
tochiro
2010年7月6日(火)、『エアベンダー3D』のパワープレミアが行われ、M・ナイト・シャマラン監督、出演のデヴ・パテル、ニコラ・ペルツ、ジャクソン・ラスボーンが登壇した。
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