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孤高のメス

2010/日本/東映/126分
出演:堤真一 夏川結衣 吉沢悠 中越典子 松重豊 成宮寛貴 矢島健一 平田満 余貴美子 生瀬勝久 柄本明 
監督:成島出
http://www.kokouno-mes.com

偏差値:62.7 レビューを書く 解説

現代医療の理想と現実 [80点]

医療現場の命、患者の心を大切にする理想の信念を受け継いでいく者達のお話です。リアルな手術シーンに初めは驚きます。リアルなヤブ医者にも腹が立ちますが、全体的には温かい映画です。個性的な俳優さん達が、それぞれ魅力的です。

2010/07/03 20:03

1111

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すてきな作品 [95点] [参考:2]

「孤高のメス」というタイトルと脳死肝移植という内容から、重い感じの作品をイメージしていましたが、全然違いました。
確かに、主人公の当麻は、金銭や名誉等には、まるで興味がなく、そういう意味では、一般の人からはかけ離れた”孤高”の人なのかもしれません。
でも、決して近寄りがたい人ではなく、仕事に対しては厳しいけど、声を荒げたりきついことを言うことはない。
みんなと食事をしたり、たわいのないことで笑ったり、いじけたり、みんなが一緒にいたいと思い、そのために、自分もがんばろうと思わせる人。
そんな彼だから、患者や患者の家族、スタッフとも、どんどんつながっていけるし、自然と周りの人達もつながっていく。とても良い関係です。
観終わって、私もがんばろうというエネルギーをもらった気がします。
また劇場で観たいです。

2010/05/23 23:33

しまねこえふ

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現代医療問題を描いたヒューマンドラマ [95点] [参考:1]

映画を鑑賞してから原作を読みたくなりました。脳死臓器移植と医療ミス、医師不足と地域医療など現代医療問題をテーマに考え尽くされた良い脚本です。
血や臓器露出に抵抗がありましたが、手術シーンで登場してもとてもきれいに見えました。
主役・脇役・悪役みんな役どころを十分把握されて良かったです。余貴美子さんは鳥肌立つ演技でした。
もう一度映画館で見たいです。

2010/05/20 09:19

snow

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こういう医者を育てたい [86点]

試写会で観ました。こういう医者を育てたい。日本の医師会はすごく保守的過ぎる。もう少し現実に合わせて、世界基準で医学を進めてほしい。昨今、訴訟等も増えているようだが、きちっとした説明をして、取り組む、患者重視の医学を進める良い作品です。

2010/05/16 01:39

kei

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その医師は決して諦めない [100点] [参考:2]

※ネタバレを含むレビューです。
評判どおりの素晴らしい映画で、久しく無かった鑑賞後に感動の余り椅子から立ち上がれないという状況に陥りました。
今のところ私的に今年度邦画№1です!
映画の関係者でもなんでもないのに「おくりびと」に続き、アカデミー賞も狙えるのではないかと、決して大袈裟じゃなく結構本気で思ったりしています(笑)

田舎の病院にある医師が赴任して来る。
その医師は、大好きな都はるみを聴きながら、まるで魔法のような美しいオペをこなしていく。
助かる可能性がほんのわずかでもあるのなら、そこに救える命があるなら、その信念を貫く医師の存在は、周囲の医療スタッフの意識も変えていく。

地域医療に力を入れようと市議会に訴えている市長が倒れ、時を同じくしてボランティア活動をしている心優しい青年が不慮の事故に遭い脳死状態に。

まるで運命に導かれるように、医師が海外で学んできた生体肝移植に挑む事になる。
当時まだ脳死に対する法律が定まっていなかった事もあり、マスコミはもちろん、刑事までもが殺人罪に問われても文句は言えないと医師に詰め寄る。

それでもこの医師は決して諦めず、助けを待つ家族、助けようとする家族の切実な想いを汲み取り、オペに向かうのだった。

オペのシーンがとにかくリアルで、まるで本当の手術に立ち会っているかのような感覚に陥りました。

堤さんが信念を貫く決して諦めない医師を好演。
堤さんの決して揺るがない確固たる意志を持った眼差しに何度も惹き込まれました。
医師と出会い、自信と誇りを取り戻していく看護師役の夏川さんも素晴らしかったです。
脳死状態の息子の肝臓を提供する事を決意する母親役の余さんの演技に涙が止まりませんでした。
どの役者さんも適材適所でとても素晴らしかったです。

最初のオペのシーンの都はるみで笑い、クライマックスのオペシーンでは同じく都はるみに泣き笑いでした。

心からお薦め出来る映画です。是非ご覧になって下さい。

2010/05/11 14:32

タカリコ

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堤真一が迫真の演技で手術シーンに臨んだ『孤高のメス』公開

堤真一が迫真の演技で手術シーンに臨んだ『孤高のメス』公開

6月5日(土)、銀座にて、『孤高のメス』の初日舞台挨拶が行われ、出演者の堤真一、夏川結衣、吉沢悠、中越典子、そして成島出監督が登壇した。

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