平均年齢17才美少女たちが勢揃い『マリア様がみてる』
11月6日(土)新宿にて、『マリア様がみてる』の初日舞台挨拶が行なわれ、波瑠(はる・19)、未来穂香(みきほのか・13)、平田薫(20)、滝沢カレン(18)、秋山奈々(20)、坂田梨香子(16)、高田里穂(16)、三宅ひとみ(18)、広瀬アリス(15)、碓井将大(うすいまさひろ・18)が登壇した。
『マリア様がみてる』は、累計540万部を誇るライトノベルが原作。これまでコミック、アニメ、ラジオドラマなど、様々なメディアミックス展開をしてきたが、今回は待望の実写映画化となる。舞台挨拶には出演した全キャスト10人が集結し、しかもステージバックではハンドベルの生演奏付きという大手配給会社でもなかなかできない荒技に挑戦した。
ちょっと裏話をひとつ。舞台挨拶が行われたシネマート新宿では、舞台挨拶が始まるだいぶ前から非常階段にキャストが待機していた。ぞろぞろと9人やってきて、みんな劇中の名門女学園の制服姿だったが、平均年齢はなんと17才。初々しい女子高生お嬢様方ご一行のご登場という感じだった。マスコミカメラマンたちも非常階段に待機していて、カメラマンとキャストがこのように同じ場所で待機する事例は珍しく、アイドル好きのカメラマンたちも女学園の空気を満喫して始まる前からかなりノリノリだった。キャストたちも気さくにカメラマンたちに手を振ったり会釈したりしてなかなかの好印象だったが、そこにのこのこと一人でやってきたD-BOYS碓井は「僕だけ男ですみません」と自虐的におどけて笑いを取っていた。
碓井は、舞台挨拶でも他の女性陣が「みなさん、ごきげんよう」と劇中さながらにお嬢さまらしい挨拶をしていたのを見て、「みなさん、ごきげんよう」と真似をし客席からも大きな笑いを取っていた。たった一人だけ男ということで「こんな美人の方々と一緒に仕事ができて、嬉しかったんですけど、だんだん寂しくなってきて、いつも男性の助監督と男同士の会話をしてました」と実は孤独だったことも明かし、最後には「僕は髪を切ったんですよ。映画とは髪型が違うんで、映画に映っていた僕が本当に僕なのか、もう一度見て確認してください」と意外な手で映画をPRし、舞台挨拶を盛り上げていた。
ダブル主演は、波瑠、未来の二人。波瑠は『ソフトボーイ』、『女の子ものがたり』でただいま人気急上昇中。今年西武ドームで始球式にも出た期待の女優である。「正直すごいプレッシャーで、ハードルの高い役だと思って不安でした。見ればみるほど深みがある映画です」とPRしていた。未来は何とまだ中学2年生でこの大役を射止めた。「先輩を見て教えてもらいました」と話していた。
全員名門女学園のお嬢さまの役ということで、平田も坂田も撮影中は、「歩き方、喋り方でお嬢さまらしくお淑やかにするよう心がけた」とのこと。今でもこの制服を着ると気持ちがシャキッとするそうだ。高田は「私は普段動作が早いので、ゆっくり動作して演じました」と話し、三宅は「みんなモデルさんだったので、美意識が高まった」と話していた。しかし広瀬一人だけは「ケータイで写メを撮るのにはまって、この前初めてデータが多すぎて保存ができなくなって、生まれて初めてSDカードを買いました」と映画とは関係のない話題ですっかりムードメーカーになっていた。
『マリア様がみてる』は、11月6日(土)より、シネマート新宿、池袋テアトルダイヤほか全国順次ロードショー中。(文・澤田英繁)
2010/11/08 0:14