The Dark Knight
2008/アメリカ/ワーナー・ブラザース映画
出演:クリスチャン・ベール マイケル・ケイン ヒース・レジャー ゲイリー・オールドマン アーロン・エッカート マギー・ギレンホール モーガン・フリーマン
監督:クリストファー・ノーラン
http://wwws.warnerbros.co.jp/thedarkknight/
ジョーカー [80点] [参考:1]
このレビューはネタバレを含みます
「ダークナイト」は前作の「バットマンビギンズ」から引き続いて真面目でクールな映画だった。
クリスチャン・ベールの生真面目さが随所に出ている正統なアクション映画。
正直、もう少しユーモアがあった方が見ていて楽なのだけど、娯楽作品として力強い作品だった。
この作品はやはり、ジョーカーが際立っていたと思う。
バットマンが生身の人間だから、その時々に、危うさを感じるのだが、悪役のジョーカーはそれが全く感じられない。
ジョーカーだとて、生身の人間なのになぜなのか?
見ていて「この男は多分この映画では死なないだろうなあ~」って感じた。
ジョーカーには己の死に対する恐怖心がないのだ。
バットマンがバイクに乗ってジョーカーめがけて突っ込むシーンも、けっして逃げようとはしない。
バットマンが自分と違ってルールを無視できない人間だと知っているからだ。
ジョーカーにとって、全てがゲームなのだ。
殺人ゲームを心から面白がり、自分すらもゲームのコマの一つに過ぎない。
ジョーカーは身は生身の人間であっても、心はもう人間ではない。心は狂人となって人々を操る。
ジョーカーにとって唯一面白くないのは人間の善の心。
人間の良心は、自分が面白おかしく作ったゲームをぶち壊してしまうから。
そんな非道で残虐なジョーカーなのに、不思議と魅力を感じたのはなぜだろう?
どこか、刹那的なオーラがあったからだろうか?
映画のジョーカーは永遠にしぶとく生き残りそうな気がしたが、そのジョーカーを演じたヒース・レジャーは突然、亡くなってしまった。
まるでジョーカーという仮面をつけたヒース自身が、現実にはけっしていない、ジョーカーに命を吸い取られたかのようだ。
人間の生命の不可思議さを強く感じた映画だった。
2008/08/17 22:26
ちりつも
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