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奇跡のシンフォニー

August Rush
2007/アメリカ/東宝東和/114分
出演:フレディ・ハイモア ケリー・ラッセル ジョナサン・リス・マイヤーズ テレンス・ハワード ロビン・ウィリアムズ 
監督:カーステン・シェリダン

偏差値:58.8 レビューを書く 解説

音楽と人 [90点] [参考:2]

※ネタバレを含むレビューです。
「人類が持たされた最高の才能は音楽である」とギタリストのCharが、この作品を観て評した。
そう、まさにこの映画を観終わったあと、人はいかに音楽という不思議な音のパワーに魅了されるのか?ということがわかる。

クラシック、ロック、ゴスペル等ジャンルを問わず“音を楽しむ”ということは、人が生きていくうえで、食べたり、飲んだりする事と同じように、人の本能として必要不可欠なことなのではないか?
たとえ、耳が聞こえなかったとしても人は振動で音を感じられるという。
自然の中、街の騒音、人々のざわめき、ありとあらゆる音の振動で、人は音楽を感じて聴いて喜びを得るのだ。

この映画は一人のあふれる音楽の才能を持った少年が、まだ見ぬ両親を探しに、音楽に導かれたように、巨大都市N.Yに行く。そして、様々な人々と出会いながら、自分の天から授かった音楽の才能を開花させていく。
最後は自身がオーケストラの指揮者になって、愛すべき両親を引き寄せる、という、超・非現実で悪くいえば、お涙ものの甘~い物語。
見る前からわかるベタなストーリーだけど、それ以上にこの作品には圧倒的な音、音、音のパワーが凄い!
ダイナミックな音楽の威力を観客に見せ付ける。
本当にタイトルどおり、“奇跡のシンフォニー”なのだ。
音楽は理屈じゃないね、音楽は神秘な宇宙そのもの!

はぁ~、音楽を愛する一人として喜びに満ち溢れたひと時でした。

2008/07/02 23:06

ちりつも

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すべての音は音楽である [80点] [参考:1]

※ネタバレを含むレビューです。
全くのノーマークで、たまたま時間の都合でこの作品を観ましたが、全編にわたって演奏される音楽が素晴らしくいい作品でした。

クラッシクにロックにゴスペルにといろいろな音楽が聴けるのも楽しかったですが、チェリストの母親とロック歌手の父親がそれぞれの会場で演奏する音楽がスクリーン上でシンクロするのは鳥肌ものでした。

ゴスペルを歌う女の子も歌が上手かったけど、主人公が出会う黒人少年の歌声が若い頃のマイケル・ジャクソンそっくりで、もっと長く歌う場面を観たかったですね。

ストーリーはちょっと出来すぎで中途半端な感じもしますが、韓流ドラマが好きな人なら完全にツボにはまる展開なので十分楽しめると思います。でも都合のよすぎる展開がダメな人なら評価は低いかな。

主人公の少年が音楽の才能を開花させるあたりはかなり強引な運び方ですが、そこはまあモーツァルト的な神童の再来と割り切って観ましょう(笑)

久しぶりに観たロビン・ウィリアムズ、今回は悪役ですが相変わらずキャラが濃かったです。

2008/06/29 03:53

kira

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