August Rush
2007/アメリカ/東宝東和/114分
出演:フレディ・ハイモア ケリー・ラッセル ジョナサン・リス・マイヤーズ テレンス・ハワード ロビン・ウィリアムズ
監督:カーステン・シェリダン
音楽と人 [90点] [参考:2]
このレビューはネタバレを含みます
「人類が持たされた最高の才能は音楽である」とギタリストのCharが、この作品を観て評した。
そう、まさにこの映画を観終わったあと、人はいかに音楽という不思議な音のパワーに魅了されるのか?ということがわかる。
クラシック、ロック、ゴスペル等ジャンルを問わず“音を楽しむ”ということは、人が生きていくうえで、食べたり、飲んだりする事と同じように、人の本能として必要不可欠なことなのではないか?
たとえ、耳が聞こえなかったとしても人は振動で音を感じられるという。
自然の中、街の騒音、人々のざわめき、ありとあらゆる音の振動で、人は音楽を感じて聴いて喜びを得るのだ。
この映画は一人のあふれる音楽の才能を持った少年が、まだ見ぬ両親を探しに、音楽に導かれたように、巨大都市N.Yに行く。そして、様々な人々と出会いながら、自分の天から授かった音楽の才能を開花させていく。
最後は自身がオーケストラの指揮者になって、愛すべき両親を引き寄せる、という、超・非現実で悪くいえば、お涙ものの甘~い物語。
見る前からわかるベタなストーリーだけど、それ以上にこの作品には圧倒的な音、音、音のパワーが凄い!
ダイナミックな音楽の威力を観客に見せ付ける。
本当にタイトルどおり、“奇跡のシンフォニー”なのだ。
音楽は理屈じゃないね、音楽は神秘な宇宙そのもの!
はぁ~、音楽を愛する一人として喜びに満ち溢れたひと時でした。
2008/07/02 23:06