インビクタス/負けざる者たち
Invictus
2009/アメリカ/ワーナー・ブラザース映画
出演:モーガン・フリーマン マット・デイモン スコット・イーストウッド ラングレー・カークウッド ボニー・ヘナ
監督:クリント・イーストウッド
原作:ジョン・カーリン
脚本:アンソニー・ペッカム
撮影:トム・スターン
http://www.invictus.jp
人種ってなんだろう? [91点]
※ネタバレを含むレビューです。
やっとDVDで見ました。
イーストウッド氏の作品ということで、どきどきしながら見始めたオープニング。
おやっ、この光景は第9地区じゃないか。
でも第9地区で見た光景よりきれいじゃないか。
でもこの作品の方が第9地区より先ですよね。
話しは他の評価どおりたんたんと進みますが、じょじょに引き込まれていきました。
やはりいい映画でした。
2010/08/07 03:01 (2010/08/11 21:40修正)
zerozerooyaji
さすがのイーストウッド [70点]
わりとたんたんと進むストーリー展開でしたが、エンディングロール終了直後に観衆から拍手が沸き起こったのは、感動的でした。モーガン・フリーマンとマット・デイモンの抑えた演技もさることながら、監督の人間への温かい思いを感じた作品でした。
2010/05/16 07:11
ねぎちゃん
もっとグっとくるのかもとおもってたら [80点]
※ネタバレを含むレビューです。
以外に普通でしたね。いい映画であるんですが、スポーツを取り上げた作品なら「ミリオンダラーベイビー」の方が個人的には好きですね。まぁこちらは実話ではないですが。
今年南アフリカでサッカーW杯が開催されるのに合わせての公開になったんでしょうが、マンデラ大統領が刑務所に入っていたとは知りませんでした。それだけでなく、ラグビーW杯の優勝に貢献していたとは。
ラグビーの試合のシーンは迫力ありましたね。マット・デイモンのたくましい肉体には驚きました。ラストの決勝ですが、ラグビーの試合には珍しくトライでの得点が一つもない試合だったんですね。それがちょっと残念でした。実際にそういう試合だったんだろうから仕方ないんでしょうが。
それにしても、モーガン・フリーマンは大統領の役が本当に似合いますね。「ディープインパクト」でも架空の大統領を演じていましたが、こちらも威厳たっぷりでした。
しかし国を挙げて、スポーツを盛り上げ大会の優勝を目指して突き進む外国の一体感はすごいですね。日本にはないものがあります。僕たち一般国民だけが盛り上がっているだけのような気がしないでもない我が国日本です。
2010/03/29 19:49
tochiro
スポーツ映画 [70点]
やはりモーガンフリーマンの演技は安定している
と思いました。マットデイモンも40近いというのに
エネルギッシュな演技に感心させられます。
ただ日本とニュージランド戦の17:145という
成績。事実とはいえ「グラントリノ」に見る
イーストウッドの差別的な面には苦笑いでした。
2010/03/28 18:54
merrythought
インビクタス [90点] [参考:1]
※ネタバレを含むレビューです。
これは、映画らしい映画見たぞ、というヒューマンドラマだけどエンターテイナー寄りの映画。クリントイーストウッドってどっちかというと観た側がご自由に判断してくださいって突き放すイメージが強かったけど、これは、最後まで監督が連れて行きたいところまで牽引された感じがあって、わかりやすい映画だった。
また、劇中に出てくるラグビーの試合も手に汗握るもので結果が出るまでの期待感と不安感。周りとの一体感を生み出せるスポーツの持つ力。観た時期が、ちょうど、オリンピックのフィギュアスケート対決と同時期であの部分はとてもリアルに感じることができた。
観客の視点の役目がマッドデイモン。その視点でずっと大統領を尊敬のまなざしで見上げるような姿勢で描かれていたのが印象的。見終わった感じが、ショーシャンクの空にと似た感じがする。生きていくこと。人生において、人においてあきらめないこと、希望を持つこと。映画のセリフ通り私たちをちゃんと導いてくれた映画だった。
2010/03/20 01:11
peco
熱いし、グッとくるが。 [88点]
傑作とは思わなかった。
それはイーストウッド作品だから。
十分に見ごたえのある作品であることは間違いない。
それでも、ノンフィクションだからしょうがないけど手堅かったなと。
イーストウッド作品だから余計にそう思っちゃうのかもしれないけど。
2010/02/13 18:43
いきいき
ネルソン・マンデラの負けざる魂 [90点] [参考:1]
ネルソン・マンデラの名前は知っていても、彼がどのような人生を歩み、どのような業績を成し遂げたのかは恥ずかしながらほとんど知らなかった。
しかしこの作品から彼の苦境や苦悩そして南アフリカの民衆のために何をしたのかを知ることができたばかりか、人間とはここまで『赦し』の心を持つことができるものなのかと考えさせられた。
マンデラ大統領は27年もの長期にわたって囚われの生活をおくっていたが、この囚人生活から描き始めるといつものクリント・イーストウッド監督作品のような暗く痛い映画になったかも知れない。
だが本作は彼が釈放され南アフリカ初の黒人大統領に就任したところから始まり、対立していた黒人と白人とが和解し協調できる国にするために奔走する彼の姿を描くことにより暗さを感じさせない作品となっている。
マンデラ大統領は今は弱体化しているがアパルトヘイト時代は黒人差別の象徴であったラグビーチームが南アフリカで開催されるワールドカップで優勝すれば黒人と白人との和解と協調との象徴になると考え、当初はマンデラ大統領の考えに懐疑的であったチームのメンバー達もやがて彼の思いに応えるために団結してワールドカップに臨むのだが、これが実話であることに驚かされた。
本作で描かれている2つの戦い、その1つはマンデラ大統領が黒人も白人も同じ南アフリカの国民であることを民衆に理解させようとする静かな戦いであり、もう1つはラグビーチームが各国の強豪チームと文字通りぶつかりあう激しい戦いであるが、形は違ってもそれぞれが同じ目的を達成するための戦いであることが作品をより感動的なものにしている。
本作以外でもラグビーやアメフトの試合を描いた映画は観ていて力が入るのだが、マンデラ大統領の思いを受け負けることのできない戦いに挑む本作の彼らの姿にはいつも以上に力が入った。
先ほど暗さを感じさせない作品と書いたが、まったく暗さがない娯楽作品というわけではない。
かつてマンデラ大統領が収容され今は観光地となっている刑務所跡をラグビーチームのリーダーであるフランソワ・ピナールが訪ね、当時のマンデラ囚人に思いを馳せる場面は時間は短いがクリント・イーストウッドらしい痛さに溢れており、ピナールがマンデラ大統領の思いを心に刻み付ける重要な場面となっている。
この作品を観ていると差別することや戦争することの愚かさを思い知らされる。
戦いをするのはスポーツだけの時代がくれば世界の人々はもっと幸福になれるのではないか、とそんなことを考えてしまった。
マンデラ大統領を演じたモーガン・フリーマンとラグビーチームのリーダーを演じたマット・ディモンは共に引き込まれるほどの熱演であり、第82回アカデミー賞の主演男優賞と助演男優賞にノミネートされたのもなるほどとうなずける。
また映画自体も同賞の作品賞と監督賞にノミネートされなかったのがなぜかと思えるほど素晴らしい作品であり、クリント・イーストウッド監督作品は暗くて痛いからどうも…と敬遠している人にはぜひ観てもらいたい作品である。
それにしても昨年に引き続きまたもやこのような名作を世に送り出したハリウッドの良心、クリント・イーストウッドの衰えることを知らない映画にかける情熱が、次はどのような作品となって現れるのかが楽しみである。
2010/02/11 00:32
kira
見ごたえのあるヒューマンドラマ! [90点] [参考:1]
マンデラ大統領の話には、“恐怖(fear)”という言葉が多様され、それはさまざまな変化により“不安”に満ちていた国内情勢を表し、1年後に自国で開催されるワールドカップに着目した大統領は、ラグビーによって、国民の気持ちを動かそうとします。
終盤、ワールドカップで勝ち続けていく姿にもちろん感動しましたが、1番印象的だったのは、大統領がチームキャプテンのピナールを招き、2人でアフタヌーンティーをしながら話しているところでした。
数え切れない問題を抱え、休む暇もないほどの激務をこなし、さらに、プライベートでは妻や娘と疎遠で、心は安らぐことがなく、それでいて、誰に対しても穏やかに接し、豊かな知性があり、長年投獄されていたとは信じられないほど、寛容な心を持つ大統領。
そんな素晴らしい大統領と話したことで心を動かされたピナールは、チームメイトたちの反感を感じつつも信念を貫こうとします。
そして、大統領が投獄されていた収容所の狭い独房や作業場を訪れ、国を変えるために、大統領のためにと、さらに意志を強固にします。
そんな素晴らしい人物に扮したモーガン・フリーマンとマット・デイモンは、他には考えられないほど見事なキャスティングだったと思いました。
アカデミー賞の主演、助演男優賞候補になったのも納得です。
そして、イーストウッド監督は南アフリカを舞台に描きながら、アメリカに対してこうあるべきと、投影しているように感じました。
あえて大統領になるまでではなく、就任してからのマンデラの姿を描き、イーストウッド監督ならではの、後は、観客がどう受け止め、何を感じ、どう考えるべきかを投げかけられているようでした。
実話を基にしていることもあって、必要以上の脚色はされておらず、ストーリー展開としてはやや平凡に感じるくらいの描かれ方でしたが、逆に、マンデラ大統領が成し遂げたことの偉大さを感じさせられました。
2010/02/10 01:36
BLUE ROSE
さすが!!! [99点]
監督のクリント イーストウッド、主演のモーガンフリーマン、さすがに素晴らしい。期待通りの作品です。現代の3Dばかりの作品のなかで、3Dを一ヶ所のみ使用しただけで、よかった。グラントリノ同様、大人の映画です。次回作にも大いに期待大。
2010/02/02 10:03
terry
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