感染列島
2008/日本/東宝/138分
出演:妻夫木聡 檀れい 国仲涼子 田中裕二 池脇千鶴 カンニング竹山 金田明夫 光石研 キムラ緑子 嶋田久作 正名僕蔵 ダンテ・カーヴァー 佐藤浩市 藤竜也
監督:瀬々敬久
http://kansen-rettou.jp/
偏差値:56.0 レビューを書く
人類に対する警鐘として観よう [80点] [参考:1]
ストーリー展開がどうとか脚本がどうとか考え出すと、かなりご都合主義でいたるところに粗のある作品である。
荒廃した東京や大阪の映像は映画にインパクトを与えるため単にCGのすごさを見せたかったようであざとくさえ思える。と言うか、あそこまで荒廃したら日本は立ち直れないだろう。
しかしこの作品をいつ起きてもおかしくないバンデミック(感染爆発)に対し我々がどう立ち向かえばいいのか、また、自分の命を懸けて患者を救おうとする医者や看護士たちのドラマとして観ると受け止め方も変わってくる。
これがハリウッド作品なら「アウトブレイク」のように集団感染が発生した地域に核爆弾を落として感染の拡大を阻止しようとする政府とそれをくい止めようとする医師たちとの戦いとなるのであろう。
だがそうではなく、あくまでも原因究明とワクチンの開発に命を懸けた者達のドラマとしているところがこの作品のいいところであり、それなりに感動も出来るところである。
数年前から鳥インフルエンザや新型インフルエンザが話題になっており、なぜこんなに話題になるのかが分からなかったが、毎年流行するインフルエンザのすべてが元々は鳥インフルエンザが変異したものであることを先日TV番組で初めて知った。
この作品ではそのことについては触れてはいないが、その事実を先に知っていたならこの作品はもっと怖い作品として観ることが出来たかも知れない。
いずれにしてもこの映画のような事態が起こらないことを願わずにはいられない。
2009/02/19 20:12
kira
ちゃんとツボを押さえた、感染シミュレーション。 [70点] [参考:1]
※ネタバレを含むレビューです。
友達が割引券があるから行こうと誘われて、普段から気になっていた近所の映画館で観てきましたーっ。
なんでしょうねー、「252」や最近のテレビ番組を観ていると、こういう感じのがブームなんですかねー?
ジャンルとしては、シミュレーション・パニックというのか、内容はまさに95年製作のアウトブレイク。
大筋がほぼそれを彷彿とさせますが、そこに日本で実際に起こった鳥インフルエンザパニックや、その事件によって起こった悲劇などを織り交ぜる事によって、日本版アウトブレイクとして完成していました。
発生源を突き止める作業や、一つ分かるとまた一つ謎が生まれたり、ゾンビ映画を彷彿とさせる部分があったり、色々と混ぜているのですが……これは友達と意見が一致……全体的に長いという印象がありました。
多分、この辺はハリウッドばりのアクションなど、緩急があまりなかったからかな~っと思います。
が、逆に人を泣かせるツボなどはちゃんと押さえられていて、ここでこうしたら泣くだろうな~っという所にドンピシャな展開で、周りでは涙腺を緩ませている人達がチラホラ居ました。
個人的には、爆笑問題やカンニング竹山さんなど出演者勢にも好きな人ばかりだったので、その辺が楽しめましたねー……個人的には、ソフトバンク・ガイにはもっともっと片言で活躍して欲しかったのですがw 流暢な英語だと、彼の持ち味が死んじゃいますよ!!(まてこら)
2009/02/04 05:09
ころね
2009年1月17日(土)日比谷スカラ座で行われた『感染列島』の初日舞台挨拶に妻夫木聡、檀れい、藤竜也、国仲涼子、カンニング竹山、ダンテ・カーヴァー、瀬々敬久監督が登場した。
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