10年ぶりのシリーズ新作『メン・イン・ブラック3』ウィル・スミスらが来日
5月8日(火)、六本木ヒルズにて、『メン・イン・ブラック3』のジャパンプレミアが行われ、バリー・ソネンフェルド監督と、ウィル・スミス、トミー・リー・ジョーンズ、ジョシュ・ブローリンが登場した。サングラスをかけて登場した3人は、スーツこそ劇中と違うけれど、もう気分はメン・イン・ブラックそのもの! ウィル・スミスも「君たちの中にも宇宙人がいるね」と映画にちなんだジョークを言って大いにファンを沸かせていた。
トミー・リー・ジョーンズが本作のPRのために、ファンの前にこうして登場するのは、なんと世界でも唯一日本だけである。韓国で最初に行われたワールドプロモーションにもトミー・リー・ジョーンズは参加していない。つまり、前作『2』以来、10年ぶりのツー・ショットが、ここ日本だけで実現したのである。
トミー・リーは日本ではBOSSのCMの宇宙人役であまりにも有名である。しかし、古くから知ってる映画ファンにしてみれば、トミー・リーの本来のイメージからは到底想像できない役柄で、筆者も初めてBOSSのCMに出たときには本当にトミー・リー本人なのか?と我が目を疑ったほど。今ではすっかり定着して、映画俳優としてよりも、CMのイメージの方が有名になったくらいである。そのためか、トミー・リーが高級車から出てきたときのファンの大歓声といったら若手スターにもひけをとらない人気ぶりだった。
トミー・リー本人は見た目は無愛想だが、本当は愛想が良く、レッドカーペットでは満面の笑顔で手を振ってファンの声に応えていた。舞台挨拶でも「日本が本当に大好きです。来られて幸せです。日本は私にとって第二の故郷なのです」とコメント。司会から「無愛想に演じるコツは?」と聞かれたときには「何がコツか私も勉強中だよ」と答えるユーモアのセンスも見せた。
映画『メン・イン・ブラック3』では、このトミー・リー・ジョーンズ演じる”K”が40年前に死んだことになっていて、その謎を解明すべく、ウィル・スミス演じる”J”が過去にタイムスリップする。そこで登場するのがジョシュ・ブローリンである。『ノーカントリー』の名演技が記憶に新しい個性派俳優である。トミー・リーと同じくジョシュも見た目とは違って本人はとてもひょうきんだった。アリーナ横の大きなモニターに自分の顔が映っているのを見て、ジョシュはまるで子供がはしゃぐようにカメラに向かって何度もいたずらをして会場に集まっていたファンを笑わせていた。ジョシュは終始機嫌が良く、日本のファンを相当気に入ったのか、ステージに立ってからも何度も「トーキョー!サイコー!」と叫んでいた。
レッドカーペットには、黒にちなんだゲストとして、黒谷友香、黒い服を着た道端アンジェリカ、浦浜アリサの他、去年「ゆるキャラグランプリ」で王者に輝いた熊本県の黒いマスコットキャラクター「くまモン」などが登場した。ウィル・スミスは夫人のジェイダ・ピンケット・スミスを引き連れて参加。こちらも普段なかなか見られない貴重なツーショットが実現した。
本作はシリーズで初の3D作品となる。ウィル・スミスは「タイムスリップするとき、ニューヨークの高層ビルから飛び降りるんだけど、落下するときの臨場感が3Dで体感できるんだ。絶対見逃さないで」とPR。ソネンフェルド監督は「過去最高の3D映画ができた」と力を込めていた。(澤田英繁)
2012年5月25日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか日米同時公開
2012/05/09 5:09