明治大学OBといえば向井理

『僕たちは世界を変えることができない。』

明治大学卒の役者たちの快進撃がパネェ。今年最も際立った活動をしている役者といえば、すぐに思いつく名前をあげると、井上真央(24)、北川景子(25)、向井理(29)あたりか。実は3人とも明大卒である。これは明治は今年はかなりキテマスぞ。

ここ明治大学のリバティタワーで、今最もホットなOB向井理が後輩たちの前で特別講座を9月7日に行っている。この特別講座の模様を明大OBのシネマガ記者が取材したぞ。

この特別講座は、映画『僕たちは世界を変えることができない。But we wanna build a school in Cambodia.』のPRを兼ねたイベントだ。映画のタイトルが長すぎるから次から『僕セカ』と略させてもらう。『僕セカ』は、大学生4人がサークル活動を通じてカンボジアに小学校を建てる姿を描く実話に基づく感動の青春映画だ。大学のサークルが描かれるということにちなんで、明治のサークル<駿台企画研究会>の主催でこの特別講座が実現することになった。イベントには、原作者の葉田甲太(27)、共演の松坂桃李(22)、柄本佑(24)、窪田正孝(23)、村川絵梨(23)、主題歌のRAM WIREも出席した。

時の人、向井理

向井は、遅咲きのスターである。明治では芸能界とは無縁のごく普通の大学生だった。社会人になってからスカウトされて芸能界に入り、やがて、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』に出演して、たちまち時の人になった。その向井がついに『僕セカ』で映画初主演を果たす。『世界ウルルン滞在記』の出演がきっかけでカンボジアを第二の故郷と思っている向井にとっては、カンボジアを舞台にした本作が初の主演作となったのは運命的である。向井もこの晴れの舞台を華やかに飾るべく、PR活動に余念がなく、先日の東京ガールズコレクションといい、積極的に表に出て、今最もメディア露出の多い俳優である。

この特別講座は、大学生の思いを真っ正面から受け止めるということで、台本なしで行われた。そのため、続々と面白い質問が飛び出し、登壇者を苦笑させることもしばしばあった。

特別講座の様子

男子生徒「向井理の顔になりたいんです」
向井「この顔面にですか?(会場笑)」
男子生徒「今、明大といえば長友か向井なんで」
向井「でも長友くんじゃないんだ」
男子生徒「とりあえず韓国でプチ整形したいと思います」
向井「そのままで良いと思います」
男子生徒「本当っすか!(会場笑)」

女子生徒「学生と付き合ってみたいです」
向井「みんな学生なのに、どういうことですか? 先生と付き合ってるってこと?(会場笑)」
女子生徒「今まで付き合った人が皆社会人で30とか40ばかりで」
会場中「エー!!!」
女子生徒「掘られるだけですけど」
柄本「すごい暴露話だ(会場笑)」
村川「とても落ち着いて見えるから、もっとキャピキャピ楽しくしたら学生と付き合えるんじゃないですか」

女子生徒「国籍を増やしたいんです」
向井「国籍はたしか20を超えるとひとつしかもてないよね(会場笑)」
女子生徒「その法律も変わって欲しいです。向井さんはどの国が一番好きですか?」
向井「カンボジアが一番好きですけど、それは殿堂入りということにして、スペインかな。サッカーが好きなので。あと気候とか料理とかお酒とか。行ったことないんですけど(会場笑)」

とまあ、和気あいあいとした感じである。そんなとき、手をあげた大学生らしからぬ男性をよく見ると、その人は明治大学OBの安住紳一郎アナウンサー(38)だった。生徒たちはみんなびっくり。安住アナは「私の在校当時はこのリバティタワーはありませんでした。私の多額の寄付金がこの一部になっているんですね。私はファミリーレストランで同じサークルの女性を違う人に持って行かれたときの向井さんの芝居、あれはものすごく本質をついていると思いました。それから、30代・40代の男性と付き合ってるとおっしゃってた方、先ほど入り口で私と目が合いました」といかにも非モテ男的な発言で爆笑を誘っていた。

『僕セカ』のテーマ

学生たちは、自分のやりたいことをおのおのプレートに書いていたが、向井は「プライベートなことを書いてる人が多いなあ」と少し不満も露わにしていた。というのも『僕セカ』の本質は、誰かのために何かをすることの喜びの中にあるからである。

その意味も込めて、向井は「僕はこの校舎に来てなくてあまりゆかりがないんですけど(向井が通っていたのは川崎市の生田校舎なので御茶ノ水の校舎には一度も行っていない)、いわゆるいまどきの大学生がこういうことを実際にやったということを、今の大学生が何を感じてくれるか気になっていたことですし、今自分たちのおかれている状況で感じ方が違う映画になったと思いますので、たくさんの人にみてもらって感じてくれる人が多くなればと思います。大学生はそれを伝える強い力を持っています。ぜひ広めて、この映画を完成させてください」とスピーチし、締めの言葉とした。さすがは徳川秀忠パネェ。どんどんビッグになっていく先輩の雄姿に生徒たちは羨望の眼差しを向けていた。

『僕セカ』は、東映の配給で、9月23日(金・祝)から全国ロードショーされる。カンボジアの子供たちと、向井演じる4人の大学生たちの笑顔のチカラをご覧あれ。

取材:小山貴義、澤田英繁

※パネェ・・・今時の大学生の言葉で「半端ではない」という意味

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2011/09/11 23:35

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