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第23回東京国際映画祭 総まとめ

木村佳乃、杏

『トロン:レガシー』
『トロン:レガシー』から大物ゲスト、ショーン・ベイリー・プロデューサー、オリヴィア・ワイルド、ギャレット・ヘドランド。

『ソーシャル・ネットワーク』
オープニング作品『ソーシャル・ネットワーク』主演のジェシー・アイゼンバーグと脚本のアーロン・ソーキン。

『僕の心の奥の文法』
グランプリに輝いた『僕の心の奥の文法』のニル・ベルグマン監督とオルリ・ジルベルシャッツ。

10月23日(土)から10月31日(日)にかけて、六本木ヒルズほかにて、第23回東京国際映画祭(以下TIFFと略す)が行われ、約200本の映画が上映された。今年は3年連続でエコをテーマに開催。六本木ヒルズアリーナに敷かれたグリーンカーペットには大使である木村佳乃(34)と杏(24)のほか、世界各国から集まった約300名の映画人が登場した。

今年の審査委員長はニール・ジョーダンが就任した。『クライング・ゲーム』で知られるアイルランド生まれの映画監督で、初期作品がTIFFで紹介された経緯がある。他審査員には、台湾生まれ歌手ジュディ・オング、イタリアからプロデューサーのドメニコ・プロカッチ、韓国から映画監督ホ・ジノ、日本から根岸吉太郎が就任した。

コンペティション出品作品は15本。そのうち日本映画が2本(『一枚のハガキ』、『海炭市叙景』)、中国映画が2本(『ブッダ・マウンテン』、『鋼のピアノ』)あった。映画祭を華やかに引き立てる特別招待作品には、デヴィッド・フィンチャー監督の『ソーシャル・ネットワーク』がオープニング、ベン・アフレック監督の『ザ・タウン』がクロージングに招かれた。また目玉として『トロン:レガシー 3D』のフッテージ映像がスペシャルプレゼンテーション作品として上映され、ハリウッドスターのギャレット・ヘドランド、オリヴィア・ワイルドらが舞台挨拶に立った。この他、98歳の現役監督・新藤兼人が車椅子で登場し、大女優のカトリーヌ・ドヌーヴがカーペットを歩くなど大きな話題を呼んだ。(ドヌーヴについては後日別枠で特集をお届けするぞ!)

今年何よりも記憶される事件は、中国と台湾によるオープニングセレモニーのボイコットだろう。セレモニーにはビビアン・スー、チャン・チュンニンら台湾の映画スターが出席することになっており、ドレスアップして待機していたが、中国側が「台湾」という表記に対し「中国台湾」か「中華台北(オリンピックでの台湾の表記)」とするように要求したが、台湾側は「今までも台湾でやってきた。我々は台湾人だ」と拒否し、もめている間にセレモニーが終了。結果的に政治的問題で中国と台湾がボイコットした形となり、もともと映画祭目的に出品していた中国映画作品の関係者を除く中国・台湾関係者がカーペットを歩く機会を逃した。

コンペティション部門を制したのはイスラエル映画『僕の心の奥の文法』。最高賞の「東京サクラグランプリ」のトロフィーを受け取ったニル・ベルグマン監督は、以前長編デビュー作『ブロークン・ウィング』でもTIFFに出品してグランプリを受賞しており、今回は長編映画2作目でまた受賞する快挙を成し遂げることになった。(文・写真:澤田英繁)

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2010/11/01 1:21

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