2008/日本/松竹
出演:本木雅弘 広末涼子 山崎努 余貴美子 杉本哲太 峰岸徹 山田辰夫 橘ユキコ 吉行和子 笹野高史
監督:滝田洋二郎
http://www.okuribito.jp/
親のことを思い出します [78点]
このレビューはネタバレを含みます
アメリカで日本では初となるアカデミー賞外国語映画賞を受賞し、不景気で落ち込みムードの日本を活気付けた名作です。死について描いた映画は確かにあまり無かったですが、僕はこの映画のテーマは「親」だと思いました。この映画がこれだけ受けたのは、そこだと思うのです。
僕はこの映画はもう3回見てますが、見るたびにそのテーマの重たさがわかってきました。うちの両親は今も元気なので、最初見た時は死というものをあまり身近に感じなかったのですが、見るたびに親に対する考え方のようなものが変わって来る気がしています。
色々気になる描写もありますね。主人公の仕事に対して反対する人があまりにも多く、そこがどうも納得できないんですね。僕の友達や親戚は葬儀屋ですが、彼らをそんな偏見で見る人ってそんなにいますかね。
面白かったのは、楽団が解散して職を失い、社長と出会い、仕事を覚えて良くまでのくだり。モックンのモノローグがいい。僕は主人公がチェロを売るところが好きですね。このときの主人公の気持ち、すごくわかります。前半のくだりの話術は見事の一語ですが、風呂屋のおばさんが亡くなるところからは、もう少し頑張って欲しかった。
2009/12/20 23:10
シネマガ管理人
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