ちょっと違う切り口の映画ニュースをお届けするウェブマガジン


ガリバー旅行記

Gulliver's Travels
2010/アメリカ/20世紀フォックス
出演:ジャック・ブラック ジェイソン・シーゲル エミリー・ブラント 
監督:ロブ・レターマン
原作:ジョナサン・スウィフト
http://gulliver-travel.jp

偏差値:61.8 レビューを書く 解説

王道的映画 [80点]

※ネタバレを含むレビューです。
 ガリバー旅行記と言えばあらすじは大抵の人が知っているだろう。小人の国に行って活躍して帰ってくる話だ。
 原本は少し長くて、小人の国、巨人の国、ラピュタなんかもある。ちなみにラピュタの元ネタはガリバー旅行記だ。絵本なんかじゃ省略されてるから知らない人も多い。

 今回の映画は小人の国に重点をしぼってつくられている。いろいろつめ込むと散漫になるし、正解だとは思う。少し巨人の国は出てきたけれど。

 この映画はテンプレートと言ってもいい映画なんじゃないかと思った。
 女に恋する冴えない男性、ふつふつとたまる欲求不満。そこから自分を変化させて成功に至るまで。

 ガリバーは冴えない男性である。そんな男でも小人の国ではヒーローだ。大きいだけで強い。誰も自分を知ってる人もいないし、ちょっとぐらい嘘をついても許される。
 自分の設定を映画をごちゃまぜにしてつくりこんだのには笑った。映画のネタが詰め込まれている。

 ガリバーが小人の国で英雄のままでは終わらずにちゃんと挫折まで描いてるところもオーソドックス。小人さんの技術力には恐れ入る。
 最後は小物だったガリバーが大物になって恋人もゲットしておしまい。
 昔からよくある形だけどだからこそ安定して面白い映画だった。

2011/05/02 10:31

apple

参考になりましたか?

コピペで始まる大冒険。 [90点]

※ネタバレを含むレビューです。
ガリバー旅行記といえば、子供から大人まで楽しめる冒険活劇。子供の頃に何度も読んだこの物語が、あの大大大好きなJB主演で映画化されたと聞いて公開翌日に乗り混んで観てきましたっ!

10年間、雑誌社のメール係として働くガリバー、彼には長年片思いしている女性記者がいた。
ある日、偶然にも彼女と話す機会を得た彼は、ついつい自分が旅行好きで今度自分で旅行記事を書いてみようかと思っていると口から出任せを言ってしまった為に、彼女から一日で旅行記事を書いてみないかと誘われて大喜び。
しかし、旅行に行った事も、文才もない彼がとった行動は、ありとあらゆるガイドブック、ネットの文章をコピペして作り上げたでっち上げ記事なのに、彼女は記事の完成度の高さに大いに気に入って、彼にバミューダトライアングルで起こる超常現象の調査を持ちかける。
意気揚々と船に乗り込み、バミューダトライアングルを目指すガリバー。しかし、その途中に発生した竜巻に巻き込まれた彼が流れ着いたのは、小人達が暮らすリリパットの王国なのであった。

ガリバー旅行記を読んだ事のある方なら、思わず懐かしくなるようなリリパット王国。
そんな彼を、JB扮するガリバーが口から出任せで次々と騙すものの、すべて好転していく前半は映画が好きな方なら、思わずニヤリとしてしまう程にネタが豊富っ!

ちょっと嬉しかったのが、リリパット王国だけでなく、巨人の王国もちょろっとだけ出てきたトコですねー。
そこでも笑いが絶えないネタが大量で、本当に丁寧な作りだと思いますねー。
しかも、まさにJBと巨大○○が戦うとは夢にも……ってか、ガリバー旅行記で○○が出てくるなんて……リリパット王国の建築技術力恐るべし……。

ガリバー旅行記がベースになっているのもあって、話の作りとしてはシンプルなのですが、これでもかこれでもかと振りまいた様々な伏線を、綺麗に全部回収していくトコはまさに素晴らしいですっ!!
今年映画館で観た映画としてはまさにトップクラスの面白さだったと思いますっ!!

2011/05/01 01:03

ころね

参考になりましたか?

トラックバックはこちらのアドレスから受付しています。トラックバックについて