ちょっと違う切り口の映画ニュースをお届けするウェブマガジン


英国王のスピーチ

The King's Speech
2010/イギリス・オーストラリア/ギャガ
出演:コリン・ファース ジェフリー・ラッシュ ヘレナ・ボナム・カーター ガイ・ピアース ティモシー・スポール デレク・ジャコビ ジェニファー・イーリー マイケル・ガンボン 
監督:トム・フーパー
http://kingsspeech.gaga.ne.jp/

偏差値:60.1 レビューを書く 解説

勉強になる [80点]

多少フィクションでも、実話を映画化した映画って、
勉強になるのでいいと思います。
結構、知らないことってあるんだなぁって思いました。吃音障害って、先天性のものじゃないんだぁ。

2011/04/14 22:28

ぷらねっと

参考になりましたか?

王の吃音こそが国民の心をひとつに [85点] [参考:2]

※ネタバレを含むレビューです。
現英国女王エリザベス2世の父親、ジョージ6世が、
こんな感動的な秘話の持ち主だったとは。
兄のデヴィッドは2回も離婚歴のある女性、シンプソン夫人との結婚を選び、
王位を捨てたことで、有名。
シンプソン夫人は、歴史上の悪女コレクションの本などに、名前を連ねられることもある。
そのスキャンダルの陰に隠れて、こんな感動的な人物が、イギリス王室にいたとは知らなかった。

王位を継承することは、
昔ならいざ知らず、現在では、名誉ではなく、不自由でストレスが多い。
できれば、避けて通りたい。
そんな本音が、登場人物のあちこちから聞こえた。
でも、王家があるなら、
それなりに国民が期待するイメージに応えなければ行けない。

だから、ジョージは左利きの矯正、エックス脚の矯正等々、幼少の頃からストレスの多い生活をしてきた。
吃音矯正家のライオネルは、
心理カウンセリングに重点を置いて、
吃音の矯正をしていく。
今では、おそらく、一般的な矯正法ではないかと思われるが、心理的なアプローチは、当時は理解されてなかったみたい。

矯正家ライオネルの手法は見事だけど、
妻の存在も大きい。
王位を継承することに不安で泣き崩れるジョージを
暖かく支える。まるで母親のよう。
ドイツとの戦争が始まるとき、
国民に向かってラジオで演説をするクライマックス。
演説の成功に、妻は、「すばらしかった。」とは言わなかった。「信じていたわよ。」と。

全国民が知っていたジョージの吃音。
おそらくその放送を聞く人は、「大丈夫?」と思いながら、耳を傾けていたに違いない。
そういう意味で、王の弱みである吃音は、国民の心を一つにし、演説が成功したことで、ジョージは、王としての信頼を得たはず。
弱さこそが、強さ。

2011/03/06 01:01

ユミ

参考になりましたか?

がんばれジョージ6世! [96点] [参考:2]

※ネタバレを含むレビューです。
この作品の面白さは私達とはまったく別世界に住んでいる英国王が、吃音というコンプレックスをかかえて悩み苦しみながらも、国民のために、苦手なスピーチ(仕事)を逃げずに立ち向かっていく、一人の気弱な人間の姿に共感を得てしまうところ。
まさか、兄(エドワード8世)が離婚暦のあるアメリカ女性と結婚するために王冠を捨てるなんて!
「僕と違って、兄は社交的で国民からも愛されてスピーチも流暢。なのにこんな大きな責任を僕に押し付けて!」って感じだろうか。
さすがにちょっと可愛そう・・・。
ジョージが妻に泣きつくシーンは思わずもらい泣きしてしまった。

確かにエドワード王の方が、気弱な弟のジョージよりも英国王にふさわしい資質だったかもしれない。
けれど、真摯に吃音を克服しようと、日々努力する実直のジョージだからこそ、運命の女神はジョージに王冠を与えたのかも?と私は思ってしまった。

現代ならまだしも1930年の封建的な時代に王の責務より愛する人と暮す事を選んだ。
国民より自分一人の幸福を真っ先に優先してしまった。
まあ、これはこれで当時としては凄い勇気とも思えるけど、この作品ではエドワードとシンプソン夫人をあまり良くは描いていない。
ジョージのたどたどしい吃音をからかう兄のエドワードに私はムカついてしまった。
そして、ジョージ6世を支えた妻(ヘレナ・ボナム・カーター)と型破りな聴覚士のライオネル(ジェフリー・ラッシュ)。この二人のおおらかさとユーモアさがとても良かった。
この作品のポスターの3人の表情が面白い。
真ん中にジョージ6世、両脇に聴覚士のライオネルと妻のエリザベス。
真正面を見て悲壮感ただようくらいのジョージ6世の厳しい表情に対してエリザベスと聴覚士はちょっと、とぼけているような目で上を見ている。
「大丈夫、あなたは立派な王ですよ。」と励ますかのように、ゆったりとおおらかな二人の愛情がガチガチの王を支えているのだ。

ラスト、ベートーヴェンの第7交響曲第2楽章をバックに英国中の国民に語るジョージのスピーチのシーンは圧巻だ。
じっとラジオを聞き入っている人々。
多分、今の時代なら考えられない事だろう。
古き良き時代の良さを如実に現しているとっても温かくなれる作品だ。

2011/03/02 01:02

ちりつも

参考になりましたか?

結構コメディタッチ [75点]

 世界各国で多く賞をさらった話題作だけあって、疑いなき良作として評価できる。
 とはいえ、内容は割とコメディタッチであり、細かな設定も細部にまで行き届いているわけではない。
 多くの場面で王室に対する敬意を欠いていることが多く、ヘレン・ミレンの「クイーン」と比べてもフィクションの色があまりに強くなっているため、違和感を感じる部分も。
 ジョージ6世の難しい側面を体現したコリン・ファースの素晴らしい演技はオスカーにふさわしいものの、兄エドワードの役にガイ・ピアースを配したのは明らかなキャスティング・ミス。
 実年齢で7つも下の俳優では到底兄には見えなかったし、あのシンプソン夫人とは全く釣り合いが取れていなかった。

2011/03/01 23:25 (2011/03/02 05:39修正)

melc

参考になりましたか?

トラックバックはこちらのアドレスから受付しています。トラックバックについて