スペル
Drag Me To Hell
2009/アメリカ/ギャガ/99分
出演:アリソン・ローマン ジャスティン・ロング アドリアナ・バラッザ
監督:サム・ライミ
http://spell.gaga.ne.jp
ホラー?コメディ? [70点]
その昔ビビりまくった『死霊のはらわた』と同じサム・ライミ監督作品…ですよね?
何か全然怖くなかったと言うかむしろどの場面を観ても笑ってしまうんですけど(^^;
霊能者『悪霊を払うにはこうしなさい。』
主人公は決死の思いでやったのに効果なし。
主人公『効果がないじゃないの』と霊能者に抗議
霊能者『あの方法は効かないんだ。』
はぁ〜?
全編がこの調子で、悪霊の解釈や悪霊払いの方法も場面場面でコロコロ変わって一貫性がないため、ちぐはぐと言うかまるで吉本新喜劇を観ているような印象だけが残りました。
それに呪いの動議はどう考えてもバア様のただの逆恨みだし、これじゃ主人公が気の毒で仕方がないです。
まあ見ず知らずの他人から恨まれたりストーカー行為を受けることは現実にあることなので、現代社会が持つ暗部をホラー映画の形で世に問いかけた作品と善意に解釈すればいいのでしょうが、ちょっと無理がありますかね。
気持ちが悪くなるようなグロい場面はそれなりに良く出来てはいるんですが、そうであればあるほど逆に笑えてくるのは困ったものです。
アメリカ人はこの作品を観てキャーキャーと悲鳴を上げたのか、それとも笑い転げたのか、気になって仕方がありません(笑)
2011/04/08 19:05
kira
これがホラーの作り方です [89点] [参考:1]
今となっては『スパイダーマン』の監督として知られるサム・ライミですが、それでも当時は『スパイダーマン』を監督と聞いて正直「あれ?」と思った人が多かったんです。だって全然サム・ライミっぽくないんですもん。やっぱりサム・ライミといったら造形色豊かなホラー映画ですよ。その点ではこの映画はサム・ライミお帰りなさい!と絶叫したくなる物凄い映画になっています。いやー、あまりにも凄すぎて笑いが止まりませんでした。おばあちゃんが襲ってくるのですが、これがただの逆恨みだけですから、もう怖いのなんの。次から次へと容赦せずに畳み掛けるように襲いかかってくる恐怖の応酬に思わず笑ってしまいます。無茶苦茶怖い映画なんですけど、なぜか笑ってしまうんです。このテンポの良さは巨匠だからなし得た荒技。
とことんオカルトな映画ですけど、さすがにビビらせ方がうまいです。もう何でもありの状態。人間の想像を遥かに超えた恐怖ですね。突然大きな音で脅かすような小手先のテクニックじゃありません。そうきたかと思わず感心してしまう展開の妙味を存分にお楽しみあれ。ホラーは時代と共に進化していく映画ですが、『エクソシスト』をリアルタイムで見た人が当時あの映画がどれだけ怖かったか、これを見るとわかると思います。主演女優のど根性な体当たり演技にはただただ脱帽です。
2010/07/11 02:00
シネマガ管理人
迷ったけど観に行っといてよかった [87点] [参考:1]
※ネタバレを含むレビューです。
映画館で観たいよなぁ…
と思いながら、なかなか行けずにいたのだけれど
公開終了間近に滑り込みで観に行った作品。
サム・ライミ、やっぱりおもしろい。
あのふたりのバックグラウンド設定も、さすがっていう感じがする。
なぜにこの作品を「スペル」って邦題にして
ことさらに
“「あの言葉」を口にしてはいけない”
みたいな宣伝にしたのかはまったくさっぱりわからないんだが
(そんな場面ねーじゃん)
ばあさんからかけられた呪いが恐ろしいってばない。
「たった一度の不親切がこういう結果を招くかもしれないんだから人には親切にしておきなさいよ」
という教訓があるのかないのか知らないが
呪いが容赦なさ過ぎる。
ついでにあのエンディングもヤバい。
たぶんそういう終わり方だよね…と容易に予想はつくんだが、
そっちにいかないで!
そういう結末にいってほしくない!
という、まさにそういうエンディングになって
心の準備は万事オッケーなはずなのに、それでもショックを受ける。
個人的にはジャスティン・ロングが最近ツボで彼もよかったと思うが
アリソン・ローマン、よくやった…。
ついでに彼女、『ホワイトオランダー』や『マッチスティック・メン』でニコラス・ケイジの娘役をやってたあの子だったなんて、ちょっとびっくり。
2009/12/30 13:18
cathy
トラックバックはこちらのアドレスから受付しています。トラックバックについて