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2009/韓国/ビターズ・エンド/129分
出演:キム・ヘジャ ウォンビン チン・グ ユン・ジェムン チョン・ミソン 
監督:ポン・ジュノ
脚本:ポン・ジュノ、パク・ウンキョ
撮影:ホン・クンピョ
美術:リュ・ソンヒ
音楽:イ・ビョンウ
衣裳:チェ・ソヨン
編集:ムン・セギョン
http://www.hahanaru.jp/

偏差値:59.4 レビューを書く 解説

ずしりとくる濃厚なミステリー映画 [94点] [参考:3]

ポン・ジュノは10年に1人の天才だと思います。

殺人容疑で逮捕された知能障害がある息子の無実を信じ、真犯人をみつけるべく奔走する母の姿を描いたミステリー映画ですが、普通の映画にはない、何やら説明もできないずしりとくるパワーがそこかしこにみなぎってますね。映像からものすごい空気を感じます。もうそれだけでも見る価値ありかと。

いきなりオープニングシーンでおばさんが一人草原の真ん中で踊り出す映像にびびりました。もうこれだけで、名作の予感を感じました。ラストもここにつながっているわけですけど、このおばさんの撮り方というか見せ方がいつも怖すぎます。何にもしてないところで、何か不幸なことが起こりそうな気がする、そんなムード。人間の本質をえぐりすぎてるせいか、見ていて不快感のある映画ですけど、しかし見終わった後、ただならぬ余韻感を残します。絶句ですね。

母ってすごいよなと。息子を刑務所に15年ではなく、精神病院に4年間入れると言った弁護士をクビにするあたり、鬼気迫るものを感じます。僕の友達がこの映画の予告を見ておばさんのドアップの映像にひいたと言ってましたけど、わかるなその気持ち。

2010/09/02 05:03

シネマガ管理人

参考になりましたか?

その通り僕もずしりとしたパワーを感じました。
映画館で観たので半端ではなかったです。
ポン・ジュノも好きな監督で、漢江の怪物も観ましたが、その後観た「空気人形」ペ・ドゥナさんも出ていたんですが、その時は全く知りませんでした。
いろいろな形で表舞台に出てくるのが興味深いです。

zerozerooyaji (10/09/06 21:57)

zerozerooyajiさん
コメントありがとうございます。
おお。映画館で見たとは素晴らしい!半端ないです!
韓国映画はハマりますね。
日本人と顔が似てるのもいいです。
向こうの女優さんは可愛いですね。

シネマガ管理人 (10/09/07 00:22)

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