Knowing
2009/アメリカ/東宝東和/122分
出演:ニコラス・ケイジ チャンドラー・カンタベリー ローズ・バーン ララ・ロビンソン ベン・メンデルソーン ナディア・タウンゼンド D・G・マロニー アラン・ホップグッド エイドリアン・ピカリング タマラ・ドネラン トラヴィス・ウェイト
監督:アレックス・プロヤス
http://knowing.jp/
作り物が過ぎた作品 [75点]
映画自体が作り物なのだからそれはそれでいいとしても、本作はちょっと作り物が過ぎたように感じた作品である。
飛行機の墜落や地下鉄の事故のシーンはなかなかの迫力ではあるのだが、いかにもCGだと言わんばかりの映像が少々鼻についた。
特に気になったのが見るからにCGと分かる炎である。
まるでテレビゲームにでも出てきそうな炎からは熱さも怖さも感じず、予告編で再三見せられた飛行機の墜落場面も軽く見えてしまった。
物語の展開も唐突で、50年前に書かれた暗号に残された3つの謎がホップ、ステップ、ジャンプと解き明かされて行くのかと思いきや、ホップ、ステップ、ロケット発射~的な思いもよらない急展開を見せたのには唖然としてしまった。
アイデアとしては悪くないのだが、ド派手なCGとM・ナイト・シャラマンの映画のようなどんでん返しが食傷気味な者には、この映画ならではといったものが見つけられなかった。
そんな中でニコラス・ケイジが演じる主人公が子供に寄せる愛情や、主人公とその父親との和解などがほどよく描かれていたのには好感が持てた。
いや好感が持てたと言うより、これがなければただのドラマ性のないパニック映画になっていただろう。
いやいやむしろドラマ性を全て排除してこれでもかと言わんばかりのパニック場面に徹した方があるいはもっと目を引く映画になったかも知れない。
映画の前半、中盤、後半でこうも趣の違った作品を観たのは久しぶりである。
2009/07/24 19:57
kira
2009年6月29日(月)、中央区立有馬小学校にて、『ノウイング』のPRイベントが行われ、初来日した子役のチャンドラー・カンタベリーが出席。イベントにはリア・ディゾン、安達祐実、さくらまやが参加した。