2010/日本/東映
出演:豊川悦司 薬師丸ひろ子 水川あさみ 濱田岳 城田優 津田寛治 奥貫薫 井川遥 石橋蓮司
監督:行定勲
原作:中谷まゆみ
脚本:伊藤ちひろ
主題歌:井上陽水
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ある夫婦の愛のカタチ [86点] [参考:1]
このレビューはネタバレを含みます
オーソドックスな純愛映画ですが、丁寧に綺麗に描いた素敵な作品。
愛にはいろいろな形があります。親子、恋人、友達、そして夫婦。
愛は成長し、成熟していきますが、決して永遠ではありません。必ず別れは訪れます。
愛にいろいろな形があるように、別れにもいろいろな形があります。恋人との破局、友達との絶交、そして死別。自分の命が永遠ではないため、必ず別れは訪れます。
長い人生を歩む中で大切な人との別れは乗り越えていかなければならず、誰も願ってもないのに複数回遭遇するものです。
この映画はある夫婦の愛のカタチ、別れのカタチを緻密に美しくなぞっていきます。
愛する者の「さよなら」は絶対に聞きたくない言葉です。でも、「さよなら」もない別れはもっと辛いし、自分を責めてしまうものです。愛の大きさは失った時に分かるとよく言いますが、分かっていてもなかなか愛を表現するのって難しいんですよね。
愛するが故の喪失感。愛が大きければそれだけ、失った時の自戒や空虚は大きなものになります。それでも人は愛することをやめることはできないんだなぁと思いました。
やはり見所は豊川悦司、薬師丸ひろ子、石橋蓮司の演技力♪グイグイと映画に引き込まれます。(個人的には水川あさみは大好きなんです。。足がすっごい綺麗です^^)
特に印象に残ったのは、ファインダー越しのさくら(薬師丸ひろ子)の被写体としての魅力☆ 映画のキーになるというところではありますが、その可愛さ・美しさは観る者を釘付けにします^^ 行定監督 巧いなぁと思いました。
純愛映画はHappy Endを希望します。現実は必ずしもそぉはならないからこそ、登場人物には最後は幸せになって欲しい。そのことで自分も少しだけ幸せを分けてもらえるから。そういった点でも満足な映画でした。
連想作品:「いま、会いにゆきます」
「世界の中心で愛をさけぶ」
2010/01/23 22:32