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2010/日本/東映
出演:豊川悦司 薬師丸ひろ子 水川あさみ 濱田岳 城田優 津田寛治 奥貫薫 井川遥 石橋蓮司 
監督:行定勲
原作:中谷まゆみ
脚本:伊藤ちひろ
主題歌:井上陽水
http://www.kondoha-aisaika.com/

偏差値:61.7 レビューを書く 解説

タイトルが切なすぎる [94点] [参考:1]

このレビューはネタバレを含みます

鑑賞前、大方のストーリーを予測して見ていたけど、私が思っていたストーリーではなかった。
これはうれしい誤算。
異常に少ない登場人物、主役の夫と妻、夫の助手と女優志望の若い女、中年のオカマ。この5人が織りなす舞台劇のような映画。ていうか原作は舞台だったのですね。
背景はほとんど夫婦の自宅のリビング。
序盤はコミカルな展開で、笑えたけど、途中から5人の男女が入ったり出たりと、高いテンションでどなりあっているシーンがやたらと多い。
「うっ!ちょっとこの舞台劇のような過剰演技は私には苦手だなぁ~」と途中から引きそうになったけど、
終盤のトヨエツと薬師丸ひろ子のシーンで、わかっちゃいるが、涙があふれて仕方がなかった。
人間なら誰もが必ず訪れるせつなさと哀しさ。

そして時の流れが、落ちた心をまた少しずつ立ち直らせていくことを感じさせてくれた人の強さ。

薬師丸ひろ子は、十代の時からすごい存在感のある女優で大好きだけど、こういう透明感のあるフワフワした役も演じれるのだなぁ~と感嘆!
昔からスタイル見ると運動神経が?って気がするけど、どうしてどうしてすごい速さで走っていく演技は今も健在。

ペタペタと音を感じる特長があるような、へんな走り方なのだが、それがファンにはたまらない魅力なのだ。

この「さくら」という妻役。ワンシーン、ワンシーン、さくらがそこにいるだけで、なんだかほんわりと暖かい陽だまりを感じた。

トヨエツのダメ亭主も良かった。
愛すべき駄目駄目男だけど、カメラを撮りだすとすごくかっこいいカメラマンになって、さぞ撮られてる女性は幸せだろうなぁ~と思う。

タイトル「今度は愛妻家」って誰がつけたのか最高にいいですね。
映画を見終わった後、このタイトルがあまりにも切なすぎて・・。
忘れられない作品になしました。

(ニンジン茶はとてもじゃないが、飲みたくないな~。)

2010/01/27 21:22

ちりつも

参考になりましたか?

Good Luckです。

ほんと薬師丸ひろ子の存在感が際立つ映画ですよねぇ。(他のキャストももちろん素晴らしいですが。)
自分も走り方はへんだなぁと思ってましたが(笑)、あれがファンにはたまらないんですね^^ なるほどです。

トヨエツがカメラを持ってさくらを撮影するシーンは一番好きなシーンです。夫婦の絆というか、二人が出会ってからゆっくりと積み上げてきたもの全てを感じました。

Good Luck (10/01/27 22:25)

>Good Luckさん
薬師丸ひろ子良かったです。
あのちょっとダサい走り?好きなんですよ。

>さくらを撮影するシーン
私も好きです。
夫が一年かかってやっとカメラを手にできた。
あの時から夫が徐々に立ち直りかけていく、現実を受け入れていく、そんな感じかな。
別れが来てもやはり人は愛し愛される事が、一番の喜びなのかな?生きていくってこういうことなのかな?て思いました。

ちりつも (10/01/28 19:55)

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