Sherlock Holmes
2009/アメリカ/ワーナー・ブラザース映画/101分
出演:ロバート・ダウニーJr. ジュード・ロウ レイチェル・アダムズ マーク・ストロング
監督:ガイ・リッチー
http://sherlock-holmes-movie.warnerbros.com/
別人28号の“シャーロック・ホームズ” [70点]
このレビューはネタバレを含みます
苦労人ロバート・ダウニー・Jrがホームズを演じるという、思い切ったキャスティングで話題騒然の映画「シャーロック・ホームズ」をパリで観てきた。
大切な結論から先に書く。“これは従来のホームズものとは全然別の映画として観るべし”ということだ。アメコミ映画+レトロ風味の映像+ホームズものの設定+アクション映画=ガイ・リッチー監督による今作、ということになる。これからこの映画を観る方は、この公式を絶対に忘れないで欲しい(笑)。熱心なホームズ信者の方には間違ってもお勧めしない(笑)。
最初からそのつもりで観れば、なかなかどうして結構楽しめるエンタメ映画。マドンナの呪縛から開放されたガイ・リッチーの勘がどれぐらい戻っているか、正直心配だったのだが、徹頭徹尾スピーディーな演出で中盤のもたつきをたくみにカムフラージュしつつ、本家ホームズの“謎解きサスペンス”の側面もちゃんとカバーしていたと思う。
ホームズの宿敵モリアーティーは、神秘的なアレイスター・クロウリーちっくに脚色され、彼が引き起こすオカルト風味の事件を、ホームズが見事科学的に解明していくという次第。今回、ダウニーの演じるホームズは、天才であると同時に狂気の世界にも片足をつっこんでいる人物と描かれていて、完全な社会逸脱者。常に、常識人の親友ワトソン医師におんぶに抱っこの状態だ(笑)。ローの演じるワトソン医師は元軍医という設定で、常にレイピアと拳銃を持ち歩く武闘派。腕っ節も強く、小柄なホームズがピンチの際には真っ先に駆けつける頼れる相棒だ。ダウニー・ホームズも武闘派でケンカっぱやい。ガイ・リッチーらしいコテコテのアクションにも、いちいち薀蓄を垂れているところが笑える。ダウニーは完全に波に乗っている。ホームズというキャラクターに、若々しさと、なんとも言いがたい母性本能をくすぐるチャームを添えた。それが新解釈ホームズの最大の魅力である。
2010/02/06 18:07
豆酢
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