X-Men Origins: Wolverine
2009/アメリカ/20世紀フォックス映画/109分
出演:ヒュー・ジャックマン リーヴ・シュレイバー ダニー・ヒューストン ウィル・アイ・アム リン・コリンズ ケヴィン・デュランド ドミニク・モナハン テイラー・キッチュ ダニエル・ヘニー ライアン・レイノルズ
監督:ギャヴィン・フッド
http://www.XMEN-ZERO.JP
ウルヴァリン誕生秘話 [80点] [参考:1]
なるほど20世紀FOXが本作は『X-MEN』のスピンオフではないと言う力の入れようが伝わってくる作品である。
原題も『X-MEN ZERO』ではなく『X-MEN ORIGINS』となっており、邦題もこちらをそのまま使った方がカッコよくてよかったのではないかと思ってしまった。
この作品はウルヴァリン誕生秘話ではあるが、彼がいかにして不死身の男になったのかではなく、もともと拳に爪を隠し持つ不死身のミュータントとして生まれたローガンがいかにして鉄の爪を持つ男ウルヴァリンになったのかが描かれている。
だから不死身になった謎が解き明かされるのでは、と期待しているとちょっと肩透かしを食らわされるかもしれないが、そこは難しく考えずミュータントだから不死身も当たり前と割り切って、彼の悲しい生い立ちや戦いに明け暮れた日々、そして鉄の爪を持つ男ウルヴァリンとなることを決意させた理由に浸ればいいのである。
またストーリーもさることながら、これまでの『X-MEN』シリーズとは違って本作はウルヴァリンが主役のためヒュー・ジャックマンの目を見張るアクションまたアクションの連続と鍛え抜かれた肉体美を披露してくれる作品でもある。
スピンオフではないと言いながらも『X-MEN』シリーズではお馴染みの人物と遠からず近からず、上手くからんでいるのがなかなかいい。
そしてこれまでの『X-MEN』シリーズには出てこなかった新しいタイプのミュータントが出てくるのも見所の1つであるが、製作者もよくもまあいろいろなミュータントを考えつくものである。
注意しておかなければいけないのは、本作でローガンは『X-MEN』ではない謎のミュータント部隊に一時所属するのだが、そこでは「X(ローマ数字の10)」と呼ばれていることである。
ローガンがナンバー10なら当然ナンバー「ゼロ」と呼ばれるミュータントがいるのだが、邦題が『X-MEN ZERO』のため初めのうちはややこしくて仕方がなかった。
それとエンドクレジットが始まっても最後まで席を立ってはいけない。エンドクレジットが始まってしばらくすると新しい映像が始まり再びエンドクレジットが流れ、それが終わった最後の最後に次回に続くと思われる重要な映像が映し出されるのだ。
次回作は日本が舞台との噂もあるが、ぜひとも日本を舞台にした日本らしいミュータントが出る新作を観たいものである。
2009/09/14 23:43
がーん。
最後のシーンを見逃しました。
でも、すごく面白かったです!
jake (09/09/15 11:29)