ちょっと違う切り口の映画ニュースをお届けするウェブマガジン


ウルヴァリン:X-MEN ZERO

X-Men Origins: Wolverine
2009/アメリカ/20世紀フォックス映画/109分
出演:ヒュー・ジャックマン リーヴ・シュレイバー ダニー・ヒューストン ウィル・アイ・アム リン・コリンズ ケヴィン・デュランド ドミニク・モナハン テイラー・キッチュ ダニエル・ヘニー ライアン・レイノルズ 
監督:ギャヴィン・フッド
http://www.XMEN-ZERO.JP

偏差値:60.4 レビューを書く 読者レビュー(5)

運命は、彼が愛する者たちを全て奪い、復讐のため永遠に戦い続ける肉体を与えた。
—その男、ウルヴァリン。
最も過激なヒーロー誕生の瞬間を見逃すな!

驚異的な治癒能力と高度な戦闘能力、すべてを切り裂く超金属の爪を武器に持つ危険な男、ウルヴァリン。最強にして謎めいた過去を持つ孤高のヒーローの、壮絶かつ壮大な知られざる物語が、遂に封印を解かれる。

19世紀半ば。ミュータントとして生まれたローガンは、少年時代、彼の父親の身に起きた事件から、その能力が覚醒。以来、人としての幸せを捨て、幾多の戦争の中に身を投じて生きてきた。しかし、ケイラという女性との出会いが彼の心に平安をもたらし、彼は初めて人間として生きることの喜びを知る。だがこの愛は、ある日突然、残酷な形で粉々にされてしまう。彼女は殺され、その犯人は、深い絆で結ばれていたはずのローガンの兄ビクターだった・・・。兄を倒すために、謎の巨大組織のリーダー、ストライカーと取引したローガンは、最強の戦士となるべく、超金属アダマンチウムを全身の骨に移植する改造手術をうけ、<ウルヴァリン>という名の人間兵器に生まれ変わる。獣のような闘争本能と人間としての心の間で葛藤するローガンと、野獣と化した兄ビクターとの複雑な関係。巨大秘密組織が仕掛けた恐るべき陰謀と、ウルヴァリンの記憶を失わせた絶望的裏切り。運命によって永遠に戦い続ける肉体を与えられた最も過激なヒーローの誕生と、復讐の物語が初めて明かされる!

全世界のマスコミやファンからこれ以上ない熱い注目を集めていた『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』は、5月1日に全米公開されるや否や、圧倒的成績で2009年上半期最高の週末オープニング記録を樹立した(※5月28日現在)。ローガン/ウルヴァリンを演じるのは、この役によってブレイクしたヒュー・ジャックマン。映画やブロードウェイの舞台で活躍し、最近ではピープル誌が選ぶ最も“セクシーな男性”に選ばれ、第81回アカデミー賞の素晴らしい司会を務めたことも記憶に新しい。本作ではプロデューサーも務め、その意欲は並大抵のものではない。「あらゆるレベルで皆の期待に応えたい」というヒューの言葉どおり、特殊能力を持つ強敵たちとの臨場感あふれるハイパー・バトルやヘリとバイクを使ったスピーディーでダイナミックなチェイスなど、アクロバティックでありながら、人間として可能なアクションの限界に挑んだ見せ場が全編に炸裂! 『クライシス・オブ・アメリカ』のリーヴ・シュレイバー演じるビクターや、ダニー・ヒューストン演じるストライカー、スカーレット・ヨハンソンの夫としても知られるライアン・レイノルズ演じるデッドプールなど、多彩かつ強烈なキャラクターが続々登場する。監督は、「ツォツィ」で‘06年のアカデミー賞最優秀外国映画賞に輝くギャヴィン・フッド。フッドの「人物の描き方にほれこんだ」というヒューのラブ・コールにより異色の大抜擢が実現した。彼の参加で本作は「自分自身と戦争しながら生きていく男(byヒュー・ジャックマン)」を描いたエモーショナルな人間ドラマとしての輝きも放ち、リアリティー溢れるアクションと生身のウルヴァリンの感情との見事なケミストリーを実現させた。


■ STORY 

150年以上にわたり、兵士として幾多の戦場をかけぬける2人の兄弟がいた。兄ビクターと弟ローガン。2人は、驚異の肉体再生能力と戦闘能力を持つミュータント。ビクターは、野獣のような攻撃で敵を倒し、ローガンは両拳からとびだす爪を武器とした。2人は、幼少のころ、ある悲劇をきっかけに兄弟であることを知り、特殊能力が覚醒。以来、普通の人生に背を向けて、南北戦争、第一次・第二次世界大戦、そしてベトナム戦争の中に身を投じてきたのだ。
    
しかし長年の戦争人生の中で、ビクターの凶暴さは次第にエスカレート、ついには勢い余って仲間を殺してしまう。ビクターと彼をかばったローガンは軍に逮捕されるが、謎の軍人ストライカーが現れ、釈放と引き換えに特殊部隊<チームX>への参加を持ちかける。<チームX>はストライカーの命のもと様々なミッションを行うが、ある時、アフリカでの非人道的な任務をめぐってローガンはビクターや他のメンバーと対立、<チームX>を離脱する。     

6年の月日が流れた。ローガンは、美しいカナダの山奥で、女教師ケイラと静かに暮らしていた。戦いと悲しみだけの人生しか知らないローガンにとって初めて経験する安らぎの日々。しかし、その平和も長くは続かなかった。ストライカーが現れ<チームX>を脱退したビクターが殺人鬼となって、かつての仲間を殺していると告げる。ストライカーの警告どおりビクターが現れ、ローガンの留守中にケイラを殺してしまう。復讐を誓ったローガンは、ビクターを探し出し戦いを挑むが、その圧倒的なパワーの前にたたきつぶされる。意識をとりもどしたローガンにストライカーが接触してきた。ビクターを倒すために手を貸すと。それはローガンの骨格に、超金属アダマンチウムを移植し、最強の戦士に改造することだった。
    
湖の地下の秘密基地で改造手術は行われた。手術直前、ローガンは、ストライカーに「これからはウルヴァリンと名乗る」と伝える。それはケイラが教えてくれた言い伝えに由来するものだった。手術は想像を絶する苦痛を伴ったが、彼の肉体と精神は耐え抜いた。だがストライカーは最初からローガンの復讐に加担するつもりはなく、彼を洗脳し、ある巨大な陰謀に利用するつもりだったのだ。すべては、ストライカーの仕組んだシナリオだった。洗脳処置寸前のところで、ストライカーの企みを知ったローガンは激怒し、脱走する
     
ウルヴァリンとして生まれ変わったローガンは、ストライカーの放つ刺客を倒しつつ、復讐をとげるため、ビクターとストライカーの待つ巨大な悪の組織の中枢へと向かっていく。そこでストライカーは、今まさに、世界を揺るがす、恐るべき計画を実行しようとしていた。果たして、ストライカーの陰謀とは?そして宿敵ビクターとの最終決戦の行方は?壮絶な戦いと衝撃の真実 が、ウルヴァリンを待ち受ける!

9月11日(金)TOHOシネマズ 日劇他全国ロードショー