リミッツ・オブ・コントロール
The Limits of Control
2009/スペイン・アメリカ・日本/ピックス/115分
出演:イザック・ド・バンコレ アレックス・デスカス ジャン・フランソワ・ステヴナン オスカル・ハエナーダ ルイス・トサル パス・デ・ラ・ウエルタ ティルダ・スウィントン 工藤夕貴 ジョン・ハート ガエル・ガルシア・ベルナル ヒアム・アッバス ビル・マーレイ
監督:ジム・ジャームッシュ
LA CINE NO VALA NADA [35点]
※ネタバレを含むレビューです。
綴りは定かならず。
間違ってたらごめんなさい。
走り去るトラックに書かれたサイン。
LA VIDA NO VALA NADA
「人生に意味なんて無い」
というような字幕が出た。
ちょっと VIDA を CINE に変えてみた。
巨匠ジム・ジャームッシュの新作ということで期待して見に行ったがまったくの期待はずれ。
「自分こそ偉大だと思う男を墓場に送れ」という不可解な任務を与えられた一人の男。
“孤独な男”というコードネームの彼が旅を続けるシーンが映画の大部分。
この部分が実に単調かつ平板で、睡魔の到来を招く。
「これは途中経過を楽しむ映画なのか。そう思っていれば腹もたたないし、さすがジャームッシュだとしたり顔で劇場を後にできる」
と評論家の野島氏が書いていたが、わたしはまったく途中経過を楽しむことができなかった。
最後にどんな任務が遂行されるのかだけを楽しみに単調な繰り返しを我慢して最後まで観た。
が、肝心な任務の遂行は、肩透かしもいいところ。
これでは、巨匠の名にあぐらをかいたひとりよがりの作品という評価はまぬがれない。
“孤独な男” のヨガを上部から撮ったシーンなど変わったカメラアングルは少しだけ印象に残った。
2009/09/14 15:18
まっつぁんこ
映像を楽しむ作品なのかも [45点]
出演者にひかれて観たいなと思った作品でした
ある孤独な男は、任務を遂行するために一切他人を信用せず、計画の目的など謎に包まれたまま、スペインの様ざまな街をめぐる。
ありのままの現実と、夢の中をさまようかのように非現実的な光景が交錯する男の旅。男は自身の意識の中をもさすらう…
このまんまである
この描かれ方のまま話は進みそして終わる
謎に包まれてそのまま謎は解かれずに終わってしまう
観る者にかなりの想像力を要求する作品です
ただ いろいろと考えられるし
好きな人には好きな作品なのかもしれないです
一シーンごとに丁寧に撮られているのが判り
一コマ一コマ写真にしても全然問題ない感じです
想像力をフルに使って鑑賞しましょう
2009/09/12 01:29
ななりん
人生には何の価値もない、のか? [60点]
試写会へ当選させていただいたので行ってきました。
有難うございます!!
ジム・ジャームッシュ監督の作品は初めてでしょうか。
今までもこのようなアーティスティックなというか、意味不明というか、
説明が皆無で
鑑賞者の想像力に全てを委ねるような作風なんでしょうか。
何かあるのか、何かあるのかと、
どうなるんだと思いながら観ていた僕には拍子抜けでもあるが、
全く眠くなるようなこともなかったのが不思議な作品でもある。
意味なんて求めてはいけないのかもしれない。
主人公は何故エスプレッソを2杯頼むのか。
携帯も銃も嫌いで、仕事中はセックスもしない。
何故なのか、想像するしかない。
途中で何度か着替えるビシッとキメたスーツの色の違いは何なのか。
伝言の受け渡しにどうしてマッチ箱を使うのか。
そのマッチ箱に入っている意味のなさそうな暗号が記されたメモを
エスプレッソで何故に飲み込んでしまうのか。
部屋に来る女は何故にずっと裸なのか。
どうして、あの女は捕らえられ、
あの女は唐突に現れては消え、死んでしまうのか。
どうして、あの厳重な警備を抜けたのか。
想像力と言われて、納得できなくても、納得してしまいそうになる。
哲学的なセリフの数々にも意味があるようで、何もないのかもしれない。
人生には何の価値もないというセリフがあるように、
この作品にも価値も意味もないのかもしれないし、
冒頭とラストのメッセージを表現しただけの作品かもしれない。
主人公が足繁く通う美術館で最後に観る作品が一番重要で、
あなたの人生はこの作品のようなもんだよ、ということなのかもしれない。
難しいな。
2009/09/09 14:02
いきいき
ハリウッドスター工藤夕貴が『リミッツ・オブ・コントロール』初日舞台挨拶に登場
2009年9月19日(土)、渋谷にて、『リミッツ・オブ・コントロール』の初日舞台挨拶が行われ、日本人として唯一出演している工藤夕貴が登壇した。
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