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南極料理人

2009/日本/東京テアトル/125分
出演:堺雅人 生瀬勝久 きたろう 高良健吾 西田尚美 豊原功補 
監督:沖田修一
脚本:沖田修一
原作:西村淳
音楽:阿部義晴
主題歌:ユニコーン
http://nankyoku-ryori.com

※動画はQuickTime形式です。

偏差値:58.9 レビューを書く 解説 予告を閉じる

新進気鋭の監督登場! [98点]

南極の基地での日常を描いた作品ですが、これは相当良いです。次々と出てくる料理がどれもおいしそうで、普通の日本の家庭料理はもちろん、中華料理やフランス料理人、何でも出てきます。出てくる料理がどれも豪勢なものばかりで、たかがおにぎりさえもやたらとうまそうに見えてくる不思議。もう食べ物を見ているだけでも唾が出て幸せ気分になってきます。仕事して食べて終わりというほのぼのとしたゆる〜い毎日。麻雀やったり野球をしたり、節分には豆まきして、誕生日にはみんなでパーティをして、何もない南極で、一工夫して生活を楽しんでいる様子に癒されます。こういう何も起きない映画もいいんじゃないでしょうか。

あと、演出もうまいです。一箇所だけカメラがズームするシーンがあるのですが、とっておきのシーン、「僕の体はラーメンでできてるんだよ」というシーンで、この映画で一番笑えるシーンになっています。

2010/07/11 01:53

シネマガ管理人

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おいしそう [60点] [参考:1]

※ネタバレを含むレビューです。
おなかが、空く映画だ。直ぐに、食事行った。お腹が、グーっとなる。周りのひとに、聞かれないか、恥ずかしい。また、見たいえいがだ。家族で、たのしめる映画だ。

2009/12/31 09:08

terry

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観終わるとラーメンが食べたくなった [85点] [参考:2]

タイトルどおりこの作品の舞台は南極であるが、南極にもいろいろな場所があり、この映画で描かれているのは昭和基地から1000kmも離れ、標高は富士山よりも高い極寒の地にあるドームふじ基地である。

そこは南極なら誰もがいると思っているペンギンやアザラシはおろかウィルスさえも生きてはいけない地の果てである。

そしてこの映画はそんな場所に究極の単身赴任(未婚者を除く)をして1年数ヶ月をすごした8人の男たちのドラマである。

と書くと何やら「プロジェクトX」ぽいが、彼らの1日は日々の業務を終えたあとは全くの自由時間であり、この作品では主に自由時間を過ごす彼らにスポットを当てている。

自由時間と言っても周りはマイナス50度以下の雪と氷の世界のため、外に遊びに行くこともできず、ひたすら麻雀をするかビデオ鑑賞をするか酒を飲むかである。

そんな彼らの最大の楽しみは食べることであり、堺雅人が演じる調理担当の西村さんが数々の料理を作るのだが、それは彼らだけでなく観ているこちらの目も楽しませてくれる。

とにかくたくさんの料理が出てくるが、どんな料理が出てくるのかは映画を観てのお楽しみである。

特に食材の中から見つかった伊勢エビを堺雅人の反対を押し切って他の7人が全員一致である料理にしてもらうのだが、テーブルに並んだその料理の圧巻ぶりと7人の反応は爆笑必至である。

しかしそんなにたくさんの料理を出されても夜な夜なラーメンを盗み食いするものが続出し、滞在日数半ばでついにラーメンの在庫が尽きてしまうのだ。

それが発覚した時から彼らの様子が一変するのがまたおかしい。目は虚ろになり、仕事も手につかない。

きたろうが演じる隊長さんが思い詰めたようにポツリと言う「僕の体はラーメンでできてるんだ。」のセリフが傑作である。

誠にラーメンは日本にはなくてはならない国民食であることを実感させる軽くて重いセリフである。

またこの映画は食べることだけではなく、雪と氷以外には何もないマイナス50度以下の世界でも屋外で何とかして遊ぼうとする男たちの熱い思いと、離れて暮らす家族や恋人との絆の大切さを再認識させられた作品でもある。

映画を観た後、なぜだか無性にラーメンが食べたくなり、帰り道にあったラーメン屋に入ったのだが、ラーメンを食べながらきたろうのセリフを思い出しては1人でニヤニヤしてしまった。

久しぶりにほのぼのとしたいい映画を観た満足感と鑑賞後に食べたラーメンとでお腹が一杯になってしまった。

2009/10/01 21:42 (2009/10/02 14:11修正)

kira

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コメント2件

どんな時でも、どんな場所でも腹は減るのだ! [91点] [参考:1]

とってもたくさんの幸せが詰まった美味しい映画♪

舞台は南極。様々な理由で南極越冬隊に参加した8名の日常を描いたほのぼの映画。
極寒の地、家族や恋人と離れたさみしい日常、それでもおいしい料理がそこにあれば、自然と笑顔があらわれるもの。次々と繰り出される綺麗で心のこもった料理たちには観客も自然と笑顔が引き出されます。食・食・笑・笑・食な感じです。

料理を作る側の感情と食べる側の気持ちのズレが細かい演技で演出されているのがとっても心地よい。役者さんの演技がみんなとっても上手だからですね。

撮影場所はどこか知りませんが、違和感なく南極の世界に誘ってくれる撮影やVFXも凄いなぁとぼんやりと考えてしまいます。
ほんとになんてことないストーリーが淡々と進んでいくのですが、多くのこだわりから生まれた繊細で笑える映画なんです。きっと観終わった後には観客みんなが笑顔になっているんだろうなぁ。

とくに印象が残ったシーンは伊勢えびのエビフライ☆ 画的に凄いだけじゃなく、かぶりつきたいと思ったのは私だけではないはず^^
あとオニギリもおいしそうだったなぁ。

観終わった後は美味しいものをゆっくり堪能しましょう

2009/09/07 23:51

Good Luck

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癒される脱力映画 [65点]

とにかく大きな問題が起こるわけではないのですが、癒されて、クスクス笑える映画でした。南極を舞台に非常にコミカルで、自然体なところが良かったです。
エッセーを読んだことはないのですが、小説ではなくエッセーを映画にするのは難しかったのだろうと思いますが、そこは上手く俳優さんの演技で映画として仕上がってました。
特に今多くの作品に出演されている堺さんは映画のなかで、母親?とも思えるくらいの良い料理人兼お世話係りにみえました。雰囲気でいえば、かもめ食堂みたいな映画ではないでしょうか?とにかく美味しそうな料理が多くでてくるので、映画を見終わった後はとてもおなかがすきました!

2009/08/23 13:32

こっこ

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南極料理人 お勧めです! [95点]

世間との物理的なつながりが殆ど無い南極での「食」を通して、人とのつながりの温かさを感じられる映画です。でも見終わった後猛烈にお腹が空きますのでご注意下さい。

2009/07/31 21:54

tomomegu

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沖田修一監督商業映画第一弾『南極料理人』が絶賛される

沖田修一監督商業映画第一弾『南極料理人』が絶賛される

2009年6月10日(水)、新宿のテアトルタイムズスクエアにて、『南極料理人』の完成披露試写会が行われ、沖田修一監督が登壇。上映終了後には業界向け試写としては異例の拍手喝采が巻き起こった。

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