ちょっと違う切り口の映画ニュースをお届けするウェブマガジン


カムイ外伝

2009/日本/松竹
出演:松山ケンイチ 小雪 伊藤英明 大後寿々花 イーキン・チェン 金井勇太 芦名星 土屋アンナ 佐藤浩市 小林薫  
監督:崔洋一
原作:白土三平
脚本:宮藤官九郎、崔洋一
音楽:岩代太郎

http://www.kamuigaiden.jp

偏差値:55.4 レビューを書く 解説

飛び出せ、ニンジャ! [70点]

原作「カムイ伝」をかなり昔に読んだことがあって、あのカムイが映画化!と聞いてビックリワクワクしてようやく観れました。

おなじみの技、『変移抜刀霞斬り』や『飯綱落とし』も実写で観れて、ニヤニヤしてしまいました。

ただ、もっともっとこれらの技を披露してくれてもよかったんではなかろうかと…

追い忍とのスピーディな戦いは多々ありましたが、全体として「静」な描写が多く、ちょっと時間が経つのを長く感じてしまったのが残念でした。

いたるところに隠れている追い忍が飛び出して、カムイに襲いかかる戦いは楽しかったです。

続編があれば、そこらへんをもっともっと盛り込んだ作品になればと思いました。

2009/10/14 00:12

jake

参考になりましたか?

役者はみんな良いのだけれど… [75点] [参考:1]

映画を観る楽しみが半減するため期待している作品ほど事前にあまり情報を入れないようにしており、この『カムイ外伝』も松山ケンイチ、小雪、伊藤英明が出演していること以外の情報はあえて入れないようにしていた。

ただ小雪が出ているので「もしかして…」とは思っていたが、開始早々に小雪の役名が「スガル」と判った時点で、ああやっぱり「スガルの島」の映画化かとちょっと落胆してしまった。

誤解のないように付け加えると「スガルの島」が悪い話と言うわけではなく『カムイ外伝』の中では一番ドラマチックで映画化しやすい作品であり、アニメ版『忍風カムイ外伝』でも「スガルの島」のエビソードを再編集した『月日貝』という作品が劇場公開されている。

だからテレビでは強気の発言が多い崔洋一監督が『カムイ外伝』を映画化するにあたっては、一番ベタな「スガルの島」はあえて選ばないだろうと思っていたのだが、その期待は見事に裏切られてしまった。

それならばストーリーの中に監督独自の解釈を入れた厳しい内容でくるかと思ったのだか、映画は実に原作どおりの作品で、テレビでは反体制的な発言をする崔監督も結局映画人としては体制側の人間なんだと感じた。

役者はみんないい。
カムイ役にはどうかなと思っていた松山ケンイチも見事にカムイになりきっており、さすがはカメレオン役者だと感じた。

スガルの娘サヤカ役の大後寿々花はどんな役をやっても上手いなあと感心した。

この2人だとテレビドラマ『セクシーボイス&ロボ』を思い出してしまうが、それはまた別のはなし。

伊藤英明も原作と比べると若すぎる気がするが、意外と不動が似合っていたし、芸達者な小林薫や小雪も熱演している。

一番驚いたのは藩主役の佐藤浩市である。この夏のテレビドラマでは一番見ごたえのあった『官僚たちの夏』で日本ため国民のために戦ってきた通産官僚とは真逆のワガママ藩主を嬉々として演じていたのが笑える。

藩主の妻役の土屋アンナはちょっと微妙。『どろろ』の妖怪姫と似ており、途中で妖怪に変身するのではないかとずっと思っていたがさすがにそれはなかった(笑)

演出は今一つ。
カムイの戦いの場面にスローモーションを多用していたのはいただけない。
カムイの秘技、変移抜刀霞切りの見せ方も何か違うような気がするし、十文字霞崩しにいたっては何の説明もされていなかった。

またカムイが裸になった時に体に傷一つなかったのも興ざめである。厳しい修行を耐え抜き、追い忍との戦いに明け暮れている男の体に傷一つないのは変だとは誰も思わなかったのだろうか。

そして見せ場の一つであるはずの鮫との戦いも海の色や帆船そして肝心の鮫があまりにもCGすぎて、せっかくの緊張感が台無しである。

役者の演技が良かっただけに、それ以外のところの粗が残念でならない作品となってしまった。

続編ができるのであれば違う監督による松山カムイのさらなる活躍に期待したい。

あともう一つだけ注文をつけるとしたら、エンディングの歌は倖田來未ではなく、やっぱり水原弘でしょう(笑)

2009/10/01 00:01 (2009/10/17 06:26修正)

kira

参考になりましたか?

カムイになりきってます [70点]

松山ケンイチさんがかなりの特訓をして準備した映画ということだけあって、アクションシーンは見ごたえありました。というのも松山ケンイチさんといえば、「L change the WorLd」のイメージが強く、動よりは静のイメージがあったのですが、その不安も払拭されるオープニングのアクションシーンでした。かれの演技には引き込まれてしまいました!カムイ外伝は忍者アクション映画と思っていましたが、江戸時代の貧困層の苦しみを描いたストーリー。貧困のなか、強く生きていこうとする志など、今の時代には教訓になるようなものも感じられました。変移抜刀霞斬りや飯綱落しといった代表的な忍術はこの映画で知りました。それにしても松山ケンイチさんは本当にカムイになりきってましたよ!又大後寿々花のカムイによせる一途な思いも、とても健気で、今後にとても期待大な女優さんです。アクションだけではなく、ストーリー性もあるので、続編にも期待したいです。


2009/09/22 22:29

こっこ

参考になりましたか?

原作よりも迫力大です。 [80点]

 何十年も前に原作の漫画で読みましたが、漫画では想像できにくい戦いの映像はリアルで、迫力があります。

全体的には悲しい内容ですが、カムイの戦闘シーンは見ごたえ十分です。カムイを演じる松山ケンイチ、小林薫、小雪、佐藤浩一と良い役者が揃ってます。     

2009/09/05 00:56

misanko gogo

参考になりましたか?

原作は読んでませんが… [80点]

松ケンは、カムイに憑依していたと思います。
それだけも、見応えはあるかな。走る走る。
他にも、佐藤浩市さんがいい感じでした。クドカン色はほとんどありませんでしたが、彼だけは、少しクドカンの匂いがしました。

2009/08/26 21:04

ぷらねっと

参考になりましたか?

白土三平の傑作『カムイ外伝』が実写映画化

白土三平の傑作『カムイ外伝』が実写映画化

2009年5月7日(木)、帝国ホテルにて、『カムイ外伝』の製作報告会見が行われ、松山ケンイチ、小雪、伊藤英明、小林薫、崔洋一監督が登壇した。

トラックバックはこちらのアドレスから受付しています。トラックバックについて