Star Trek
2009/アメリカ/パラマウント ピクチャーズ ジャパン
出演:クリス・パイン ザッカリー・クイント エリック・バナ ウィノナ・ライダー ゾーイ・サルダナ カール・アーバン サイモン・ペッグ レナード・ニモイ
監督:J・J・エイブラムス
原作:ジーン・ロッデンベリー
脚本:ロベルト・オーチー、アレックス・カーツマン
音楽:マイケル・ジアッキノ
http://startrek2009.jp/
カーク艦長誕生秘話 [80点] [参考:1]
このレビューはネタバレを含みます
ジム・カーク艦長のそれこそ誕生からUSSエンタープライズの艦長になるまでが実に分かりやすく、簡潔にまとめられた作品である。
またTVシリーズでお馴染みの乗組員がどうやってUSSエンタープライズの乗組員になり、それぞれの役割が何かも上手く描かれていて、トレッキーだけではなくスタートレック初心者も楽しむことができる作品である。
もっとも熱烈なトレッキーの人は、あんなやんちゃなのはカークじゃないとか、あんなに感情を表に出すのはスポックじゃない、と言われるかも知れないが、そこはそれスタートレック・ビギニングと考えて観てもらいたい。
若きスポックの母親役でウィノナ・ライダーが出てきたのは嬉しかったが、えらい爺ちゃんになったレナード・ニモイが老スポック役で出てきたのも嬉しいサプライズである。
全編、目を見張るばかりのVFXとアクションシーンと戦闘シーン、とくに巨大ドリルを止めるために宇宙からの垂直落下にはマジでビビった。(なぜ空気との摩擦熱で燃えないのかは置いときましょう。)
作品には概ね満足であるが、1つ分かりにくかったのは爺ちゃんスポックの話から、どうも本作の舞台はTVシリーズと同じ世界ではなく、多次元宇宙に存在するアナザーワールドのように思えたことである。
TVシリーズと同じ世界で母星を破壊されたロミュラン星人が過去に戻って復讐しようと考えたが、時空の歪みによってアナザーワールドの過去にやってきたのに、とりあえず復讐のためにそこに存在するバルカン星と地球を破壊しようとするのは、アナザーワールドの住人にとってはとんだとばっちりだななどと考えてしまった。
もっともそれは私の勘違いかもしれないし、その他にも僅か1滴で惑星をも破壊してしまう赤色物質なるものが何の説明もなく登場するが、これはTVシリーズか今までの映画版にも出てくるのだろうか。
どなたかそのあたりに詳しい人がいれば読者レビュー等でぜひともご教示を願いますm(__)m
本作に登場するUSSエンタープライズは巨大で美しい。しかしその数十倍はあると思われるロミュラン星人の操る超ど級宇宙船が現れるシーンは桁違いの迫力であり、TVの画面ではその迫力は伝わらないと思うので、ぜひ映画館の大画面で観てもらいたい作品である。
なおTVシリーズでもしばしば乗組員の危機を救う転送装置も健在で、乗組員やバルカン星人の救出に大活躍するのだが、この転送場面では子供の頃から疑問に思っていることがまた頭をよぎってしまった。
転送する時に乗組員の肩にもし蝿が止まっていたら・・・まあそれはまた別の話だな(笑)
2009/06/02 23:22
kira
5月12日(火)、新宿にて『スター・トレック』のジャパンプレミアが開催された。監督のJ・J・エイブラムスはじめ、主演のクリス・パイン、ザッカリー・クイントらが来日、登壇した。
僕もドリルを止めるシーンが一番ビビりました。この映画、皆さん評価すごく高いですね。僕はSF好きなせいか、逆に目が厳しくなってしまって、実はあまり楽しめなかったんですよね。でも、やっぱりレナード・ニモイの登場は嬉しかった。
シネマガ管理人 (09/06/03 04:27)