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スター・トレック

Star Trek
2009/アメリカ/パラマウント ピクチャーズ ジャパン
出演:クリス・パイン ザッカリー・クイント エリック・バナ ウィノナ・ライダー ゾーイ・サルダナ カール・アーバン サイモン・ペッグ レナード・ニモイ 
監督:J・J・エイブラムス
原作:ジーン・ロッデンベリー
脚本:ロベルト・オーチー、アレックス・カーツマン
音楽:マイケル・ジアッキノ
http://startrek2009.jp/

偏差値:60.3 レビューを書く 読者レビュー(5)

「LOST」 『クローバーフィールド/HAKAISHA』のJ.J.エイブラムスが、次に何を仕掛けるのか—。

 新たな映像プロジェクトを立ち上げる度に世界中の話題をさらってきた、世界最注目のクリエイター、J.J.エイブラムス監督。その彼が「LOST」『M:i:III』『クローバーフィールド/HAKAISHA』に続いて、新たに仕掛けたNEWプロジェクトが『スター・トレック』である。
 この映画は過去に何度も製作された“スター・トレック”の最新作ではない。1966年に創作されたオリジナルのTVシリーズをヒントにJ.J.が再構築した、リ・イマジネーション作品だ。

【ストーリー】
祖父と、曽祖父の名前を持つジェームズ・T・カーク。彼が生を受けたのはUSSケルヴィンの緊急脱出用の小型艇の中だった。突然現れた異形の大型艦に襲われ、本来のキャプテンを失ったUSSケルヴィン。その代理を務めたのがカークの父だった。彼は、カークとその母、そして800人のクルーを救うため宇宙に散った。息子の顔すら見ることもなく——。
22年後、アイオワの地でカークはたくましく成長する。しかし、彼には自分の進むべき道が見つからず、意味なく他人と衝突し、警察の手を煩わすことさえ度々だった。そんなある日、カークはスター・フリート=惑星連邦艦隊のパイクと出会う。彼は新型艦・USSエンタープライズの初代キャプテンに任命された人物で、USSケルヴィンの最期とカークの父の壮絶な生き様に感銘を受けていた男だった。パイクは言う「今の艦隊にはお前のような奴が必要だ。父親を超える男になってみろ」と。
パイクの言葉は、カークの心の奥底にあったものに確かに響き、彼は惑星連邦艦隊に志願する。それから3年の月日が流れた。カークは抜群の適正を持ちながら、トラブル・メイカーであることから抜けきれず、司官への壁を越えられずにいた。そして昇任試験での不正行為を指摘され、カークが謹慎を命じられているその時に、緊急事態が発生し、カークの同期生たちにも緊急出動命令が下された。謹慎中のカークは待機となったが、医療班のボーンズの起点でUSSエンタープライズにもぐりこむことに成功する。
USSエンタープライズのサブ・リーダーはバルカン人と地球人の混血であるスポック。カークの謹慎の原因となった男だった。バルカンの血を引くスポックは高い知能を持ち、決して感情を表に出すことはなく、直情的で己の直感と度胸を信じるカークとは正反対の人物で、二人は互いを“相容れない存在”として敵意さえこもった目で見ていたのだった。
そのカークの直感が、今の事態がUSSケルヴィンを襲った凶事と酷似していることを告げる。やがて、その黒い影がカークとUSSエンタープライズの前にその正体を露にする…。

5月29日(金)より丸の内ルーブル他全国ロードショー

スター・トレック

『スター・トレック』歌舞伎町にエンタープライズ着陸 

5月12日(火)、新宿にて『スター・トレック』のジャパンプレミアが開催された。監督のJ・J・エイブラムスはじめ、主演のクリス・パイン、ザッカリー・クイントらが来日、登壇した。