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Gran Torino
2008/アメリカ/ワーナー・ブラザース映画/117分
出演:クリント・イーストウッド ビー・ヴァン アーニー・ハー クリストファー・カーレイ ジョン・キャロル・リンチ ブライアン・ヘイリー ブライアン・ハウ ウィリアム・ヒル 
監督:クリント・イーストウッド
http://wwws.warnerbros.co.jp/grantorino/

偏差値:60.2 レビューを書く 解説

クリントかっこいいぜ! [99点] [参考:1]

このレビューはネタバレを含みます

いい映画だぁ。いやー、かっこよかった。そうきたかクリント。しびれたぜ!強く生きる勇気をもらったぜ!

僕の一番好きな俳優は以前からクリント・イーストウッドですが、これを見てそれに輪を掛けてますます好きになりました。普通役者って、年を取ってくると魅力が落ちていくわけですが、クリントの場合は年を取るごとにかっこよくなっていく感じがするんですよね。理想的な年の取り方というか。老人が主人公の映画とかを見ると「年は取りたくないもんだ」と、そんなことを思ってしまうのですが、クリントを見ていると希望を感じるんですよね。このレビューを書いている時点ではまだ僕は30前半ですけど、それでも僕は毎年体が老いていくのを実感しているくらいなんです。そうなると10年20年先がどのくらい体にガタがきてるのか想像できないんですよね。でもこのクリントは背筋もしゃきっととしていて、チンピラどもをだまらせてしまう。なんてかっこいいんだと、その姿に惚れ惚れしてしまうわけです。

偏屈ジジイの役で、よくぶつぶつ言ってるんですが、このぼやきがユーモラスで面白いです。まったくクリントって人はどの映画でもまったく同じ役しかできないんだなあと、嬉しくなりました。ケーリー・グラント、トム・ハンクス、クリント・イーストウッド。ずっとひとつの役を貫き通しているところに美学を感じます。今後もクリントの主演映画はできると思いますが、もしこれが最後になったとしたら、それは最後に相応しい演技だったと言えるかもしれません。

隣の少年を煙たがりながらも、趣味などで意気投合し、いつしか息子以上に可愛がるようになります。少年に男を磨かせようと、可愛い女の子をデートに誘わせるところなど、微笑ましいですね。一番良かったシーンは、「デートにバスで行くだと? もっとかっこいい車で行け。そうだな。俺のグラントリノに乗っていけ」と言うシーン。そのときのクリントの顔がまたいいんだわ。

グラントリノがもうかっこよくて。車にはその人の思い出も詰まっているんです。僕も初めて車を手にしたときには男が上がった気になったっけなあ。これで女の子にもてるぞと、そんなことを妄想したことを思い出しました。

2009/12/11 04:04

シネマガ管理人

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