Milk
2008/アメリカ/ピックス/128分
出演:ショーン・ペン エミール・ハーシュ ジョシュ・ブローリン ディエゴ・ルナ ジェームズ・フランコ アリソン・ピル ヴィクター・ガーバー デニス・オヘア
監督:ガス・ヴァン・サント
製作:ダン・ジンクス、ブルース・コーエン
脚本:ダスティン・ランス・ブラック
撮影:ハリス・サヴィデス
美術:ビル・グルーム
編集:エリオット・グラハム
衣装:ダニー・グリッカー
音楽:ダニー・エルフマン
http://milk-movie.jp/
ドキュメンタリーを観るような作品 [90点] [参考:1]
1970年代のサンフランシスコでゲイである事を公表し、
その代表者として公職に着いた市民運動家の、非業の
死に至る8年間の軌跡を描いた作品。
随所に挿入された当時の映像と、ショーン・ペンを
はじめとする出演者達の渾身の演技によって、まるで
ドキュメンタリーを観ているかのような感覚に引き込
まれました。
ショーン・ペンというと『アイ・アム・サム』以外では
「街の顔役」的ないかつい役柄の多い俳優さんという
イメージが強かったので、当初この作品の配役を聞いた
時には、ミルク役よりもダン・ホワイト役の方では?と
訝ったものでしたが、物腰や仕草、おねえ言葉から髪の
毛の先まで、まるでミルク氏が乗り移ったかのようで、
オスカー獲得は大々納得ものでした。
余談ですが、『ミルク』よりも3ヵ月前にアメリカで
封切られたコメディ映画『トロピック・サンダー』の
中のロバート・ダウニーJr.の台詞に「ショーン・
ペンは『アイ・アム・サム』であまりにもマジに演じ
過ぎたからオスカーを逃したんだ」という部分があり
ましたが、同年度のアカデミー賞の蓋を開けてみれば、
この『ミルク』で「マジに演じた」ショーン・ペンは主演
男優賞に輝いたのに対し、『トロピック・サンダー』で
助演男優賞にノミネートされていたロバートの方は、
皮肉にもオスカーを逃しましたね・・・(^^;
2009/06/22 12:31