なんかインチキくさい映画の中の架空商品 (メールマガジン)

2007/11/5 Vol.116

こんにちは。食堂でカレーを注文したら鰈が出てきた澤田です。

最近は邦画をいくつか見まして、どれも傑作ばかりで、日本映画のレベルもあがったなあと嬉しくなりました。「転々」「子猫の涙」「続・三丁目の夕日」がとくに感銘を受けましたね。「転々」は本当に笑えます。「子猫の涙」は久しぶりにしっかりと作られた伝記映画を見たという感じ。

洋画では、ウディ・アレンがデビュー以来、ほぼ毎年必ず最低1本映画を作っていてすごいと思う今日この頃です。というか、仕事なんだから、これが監督として普通なんでしょうが。他の巨匠たちは映画製作をサボりすぎです。


コラム「なんかインチキくさい映画の中の架空商品」

映画の中に出てくる架空の商品・商標って、ちょっとインチキくさいですよね。例えば、映画の中にでてくる架空のスーパーの看板とか、架空の缶ジュースとか、架空の雑誌の表紙とか、架空の会社のロゴマークとかです。なんだかどれも嘘くさいんですよね。デザインがダサいというか、洗練されてないというか。とにかくすぐに偽物だとわかります。

なんでこうも嘘くさいのか。それは、そんなところにまで製作費をかけてはいられないからでしょう。

本物の会社ならば、商品を売るためなら全力でマーケティングするでしょう。そうなると大変な時間とお金と労力を費やすことになります。何度も何度も打ち合わせをして、ようやく商品のデザインや名前が決まってくるわけです。商品というのは、会社にとっては、汗と涙の結晶のようなものです。だから本物の商品は洗練されていて、かっこいいのです。

映画の中の商品は、そこまでひとつひとつ丹念に作られてはいません。だから白けてしまうほど安っぽいのです。

これを解決する方法は、実在する会社の商品を使うことに尽きると思います。社名を使用するためには、他の問題も生じますけど、フェデックスのロゴマークなどは映画の中でもよく見ますよね。こうして実在する会社の社名を画面に出すことで、より作品にリアリティを持たせることができるのです。

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