この映画はディズニーらしいね・・・の疑問 (メールマガジン)

2006/3/27 Vol.79

こんにちは。夏休みにアメリカに行きたい澤田です。

ローリング・ストーンズのライブに行ってきました。一番安い席で9000円、一番高い席は6万円強と、まるでダフ屋級の割高ライブでしたよ。ボーカルのミック・ジャガーはなるべく日本語で話するように心がけていましたが、「みんなぁ楽しんでるぅ?」「いい眺めー!」「いしょに歌ってー!」と、日本語の一言一言がお茶目でした。

ライブにいくと僕は必ず、ある空しさを感じます。ミュージシャンと観客の間に巨大な壁を感じてしまうのですね。どうせ遠すぎて何も見えないから、結局はビッグスクリーンの方を見ることになります。それだったら、はっきりいって実際にライブに行くよりも、自分の部屋の大画面でライブのDVDを見た方がいいんじゃないかという気さえしてます。


ミニコラム「この映画はディズニーらしいね・・・の疑問」

映画会社では、ただひとつ、ディズニーだけが分厚いブランドイメージを保持していますね。いつもディズニーは自社ならではのブランドイメージで観客の心をつかんできました。ディズニーだけが何事も会社の作風云々で語られ、それがディズニーの最大の強さであり、最大の弱さでもあります。

おおかたのディズニーのブランドイメージは「子供向け」「健全たる内容」といったところでしょう。アニメ部門ならまだしも、実写部門までもその公式が当てはめられてしまいます。

最近の映画では『南極物語』『パイレーツ・オブ・カリビアン』などが「ディズニー映画」という扱いで語られてしまいました。

僕はこの傾向がどうしても好きになれないんですね。「この映画はフォックスらしいね」とか「この映画はソニーらしいね」とは言わないけど、「この映画はディズニーらしいね」とは軽く言いますよね。まるでスタッフがディズニーのいいなりに動いて作ったみたいに聞こえてきます。「この映画はアメリカ映画らしいね」という表現よりは具体性がありますけれども、僕はこうしてディズニーだけが特別視されていることに幾分か抵抗がありますね。僕はしばらく「ディズニー」を禁句にしようかなぁ。

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