ソウ (レビュー)

今ひそかに話題になってるサイコ・ホラーです。「犯人は誰?」タイプの謎解き映画なのですが、いやぁ、最後はまんまとダマされてしまいました。ここまで見事にダマされると気持ちが良いもんです。 プロローグが無く、映画が始まって初っ端から本題に投げ込まれるところがいさぎよくていいですね。登場人物たちはみんな挙動が不審で、観客を何度も煙に巻いてきます。若い青年が作ったアマチュア感覚の映画なので、ストーリーはちょっと強引でわがまま。カメラの動きにも無駄がみられますが、それなりに思い切った野心作なので、細かいつっこみどころはみんな許せます。 ヒューマンドラマ的な要素をちょっと抑えて、純粋に謎解きの面白さだけを追求したことが本作のかなめだと思います。感心すべきは、色々な小道具を活用していること。ダマされながらも、納得のいく結末で、このワクワクは、アガサ・クリスティ以来でした。(★★★1/2)

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