THE JUON/呪怨 (レビュー)

ダイレクト・レビュー「THE JUON/呪怨」 これは面白いか面白くないかの判断じゃないですね。怖いか怖くないかが問題ですよ。僕は本当に怖かったです。僕は色々ホラー映画を見てきましたが、どれもこれもテクニックに見とれてばかりで、怖いと思った映画は少なかったです。でも「THE JUON」は本当に怖かった。よくある西洋ヘルハウスものを、日本家屋で表現したらこうなっちゃうですね。日本の怪談話特有の不安感は世界屈指です。 とても観客を不安な気持ちにさせる映画ですね。日本の化け物には物理的な約束事は通用しません。右にいた怨霊が、気が付くと左にいる怖さです。次のシーンで何が起きるかわからない得体の知れない不安です。逃げても逃げても逃げられない。どうしていいのかわからないこの怖さ。僕としては、できればこの不安感を最後まで持続してもらいたかったですね。化け物にもっともな動機をつけてしまっては、この得体の知れない怖さも半減してしまいます。どうせあやふやな結末にしたわけですから、あえて化け物に説明をつけるまでもなかったのではないでしょうか。(★★★1/2)

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