ウィンドトーカーズ (レビュー)

ダイレクトレビュー「ウィンドトーカーズ」 こんなにドキドキした戦争映画は久しぶりですよ。戦闘シーンが凄まじい迫力です。「プライベート・ライアン」ほどのショックはないのですが、ド派手なバイオレンス・ヒーロー・アクションとしてはさすがはジョン・ウー監督。堂々たる貫禄勝ちです。舞い上がる土煙と、エキストラの演技と、古風なダイナミック・カッティングの力で強引に見せきりました。 今作は日本領のサイパンを占拠していく話ですが、前半は島の南側、次は島の中側、ラストは島の北側を占拠してエンディングという風に、最初から最後まで最前線の戦闘シーンを主軸に置いた大胆な構成にもしびれました。7・8人くらいいたメインキャストが、一人また一人と戦死して消え、戦況が悪くなる一方で、火薬の量はしだいに増えていきます。ラストではこれでもかと大爆発を次々と見せて、その轟音や、吹き飛ばされる兵士達など、鬼気迫るものがありました。僕はかなり面白かったんですけど、ちまたではこの映画の評判はえらく悪いですね。僕だったら文句なく5つ星あげますよ。ジョン・ウーのカメラ愛に敬意を表して。(★★★★★)

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