マスコミ試写についてのあれこれ (メールマガジン)

2005/6/27 Vol.46 登録者数702人

こんにちは。澤田です。

1ヶ月ぶりです。ずいぶん長いこと活動休止していて申し訳ないです。
この1ヶ月、休日はもっぱら自転車を乗り回していました。天気がいいときに、びゅんびゅん風をきって走るのは、やはり気持ちが良いものです。


ミニコラム「マスコミ試写についてのあれこれ」

最近、マスコミ向けの試写に行くことが多くなってきました。小さな試写室で(決して座り心地はよくありません)、今後公開されることになる新作映画を見るのです。試写を見るときは、マスコミ関係者向けに作られたプレスと呼ばれる映画の解説書が手渡されます。プレスの内容は作品によって様々で、ワープロで作った文書をコピーしただけのものもあれば、パンフレット並に凝ったプレスなどもあり、マスコミ試写の大きな楽しみのひとつと言えます。試写はタダですが、タダで見させてもらうからには、メディアで作品を紹介することが原則条件です。誌面などに掲載する画像もその日のうちに受け取ることが多いです。

マスコミ試写の日程は、通常平日の昼間に限られます。というのも、マスコミ試写に来る人たちは、映画を見ることが本業だから、土日には仕事で映画を見ないのです。僕みたいに平日は会社に勤め、週末に趣味で映画のホームページを作っているだけの人間にとっては、平日昼間の試写は行きたくても行けないものなので、映画を本業としている人たちがうらやましく思うことがあります。ただし、試写に来られない人のために、サンプルテープを貸してくれる親切な会社もたまにあるので、僕はもっぱら貸してもらうことにしています。

僕がマスコミ試写を通じて、もっとも感銘を受けたことは、配給会社の宣伝スタッフたちの仕事ぶりです。僕は普段映画を見ていて、観客の気持ちを考えたり、監督や俳優の気持ちを考えたりすることはありましたが、宣伝スタッフの気持ちを考えたことはありませんでした。本当は彼らの努力も見てあげるべきなのかもしれません。彼らがいるからこそ映画が無事に上映できるのですから。彼らはひとつの作品を勧めることに常に全力投球するのです。どんなに駄作と言われる作品でも、彼らは「監督は駄作にするつもりで作ったわけじゃないんだ」と自分に言い聞かせるように、作品を一生懸命売り込みます。1本の映画を背負って立つその姿は、見ていて尊敬しますね。だらだらと生活している僕には決してできない仕事だと思います。

製作スタッフがいて、俳優がいて、宣伝スタッフがいて、映画館スタッフがいて、映画雑誌記者がいて・・・。1本の映画だけでも、本当にいろいろな人たちが関わっているものなんですね。まじめに考えると、なんだか溜め息がでてしまいますよ。

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