もしも映画と音楽のどちらかを選ぶなら (メールマガジン)

2005/2/28 Vol.38

こんにちは。澤田です。

某ミニシアターに行ったら、サービスでお酒をもらいました。こんなこと初めてです。それで良い気分になったので、映画を見た後、シガー・バーに寄ってしまいました。気が付けば終電の時間を過ぎていました。その日、東京はすごい大雪で、歩道に雪がかなり積もっていたのですが、僕は重たい鞄を持って、悪条件の中、家まで歩いて帰りました。電車だと20分で着く距離なのですが、徒歩だったので、家に帰り着いたのは夜中の3時45分でした。こんなに歩いたのは何年ぶりだったか。ちょっとした冒険でした。


コラム「もしも映画と音楽のどちらかを選ぶなら」

映画と音楽はとても相性がよく、たいてい映画好きの人は音楽好きです。また、音楽好きの人もたいていは映画好きです。僕自身も映画と音楽が大好きで、僕の私生活は映画三昧・音楽三昧です。僕はこのような映画のメルマガを発行しているくらいですから、どっちが好きかというと、やっぱり映画の方ですが、もしも映画と音楽のどちらか一方だけしか選べないことになったとしたら、僕は迷わず音楽を選ぶでしょう。だって、音楽のない世界なんて、考えただけでもつまらないと思うから。映画が無くとも生きて行けるでしょうが、音楽無しで生きていくのは考えられません。音楽は人間にとって必要なものです。

映画の歴史は100年、ロックの歴史は50年なので、ロックは映画に比べると非常に若い芸術になるのですが、「音楽」そのものの歴史は何万年も昔からあったのです。音楽には時代も国籍も関係ありません。僕たちのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんも、きっと音楽を聴いていたことでしょう。音楽があれば、それだけで人間は幸せな気持ちになるのです。

映画はあくまでも能動的な芸術です。見たいという意思がなければ映画は成立しません。しかし音楽は受動的な芸術なので、誰にでも受け入れやすいのです。映画の大方の目的は、その物語性を楽しむことだと思うのですが、映画が無くとも、小説や舞台演劇や漫画やラジオドラマなど、それに代わるものはいくらでもあるでしょう。しかし「音楽」に代わるものは何もありません。映画だって音楽がなければつまらないのです。

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