新宿ビックロにティム・バートン監督が来店
新宿のビックロにて『フランケンウィニー アート展』が開催中だ。これのオープンの日(12月4日)には、なんと『フランケンウィニー』の生みの親、ティム・バートン監督が直々に来店し、アート展を見学した。
『フランケンウィニー』は、ティム・バートン監督による、白黒の3D映像で描くストップモーションアニメ作品だ。小さな街に暮らす科学大好き少年ヴィクターが、学校で習った電気の実験を応用して、事故で失った愛犬のスパーキーを生き返らせて街が大混乱になるというストーリーである。ボリス・カーロフの『フランケンシュタイン』などティム・バートンが愛するホラー趣味がよく表れた作品といえるが、アート展では、この映画の世界をかなり至近距離から観察することができる。
「ティム・バートンのデスク」のコーナーでは、どのようにしてこの作品が生まれて行ったのかがわかるようになっているし、全て本物なのでセットの大きさがズバリわかって興味深い。ボタンを押すとセットのライトが点灯するなど撮影を追体験することもできる。このフィギュアを1コマ1コマ1秒間に24回も丹念に少しずつ動かして撮影していると思うと感慨深いものがある。小学校の教室のセットのディテールのこだわりは特筆に値するもので、顔を近づけて見ると映画の世界に入った気分にさせてくれる。
店内装飾は、アクセサリーブランド「Q-pot.(キューポット)」のデザイナー、ワカマツ タダアキが監修しており、マグカップなど、ビックロでしか手に入らないフランケンウィニーグッズも多数販売してある。世界6カ国(スペイン、アメリカ、メキシコ、カナダ、イギリス、フランス)を経て、最終開催地として日本に上陸したアート展なので、力の入れ方が違う。店内全部が映画色にデコレートされていたから驚きだ。ユニクロの柳井社長はこのアート展の開催だけでも嬉しいのに、さらにティム・バートン監督本人が来てくれたことに感謝しきりだった。ティム・バートン監督も「最後の開催地として大好きな日本に来られて嬉しい」と語っていた。テープカットのあとも、ティム・バートン監督は来店者先着50組を直接出迎えるなど、サービス精神旺盛な一面も見せてくれた。
筆者は新宿の町が大好きで、ビックカメラもユニクロも以前から大好きだったけど、新宿でビックカメラとユニクロがドッキングしたお店ができたときにはびびったものである。しかも名前もドッキングしてビックロですか。早速オープン初日から利用させてもらってます。新宿もビックロができてからかなり便利になったと思っているけど、そんなときにビックロが送るこのイベント。小売店でこういうアート展をやるっていうのは嬉しいねえ。ビックロはこれからもこういう映画絡みのイベントを色々やってくれそうな予感がするので、新宿の新名所として、これからも期待したい。
『フランケンウィニー アート展』は12月23日(日)まで開催中。入場は無料で誰でも気軽に立ち寄れる。映画『フランケンウィニー』は12月15日(土)から2D/3D同時公開される。
2012/12/10 1:24