広がる世界観。『ボーン』シリーズの次の主役はジェイソン・ボーンとは別の人

『ボーン・レガシー』

8月2日(木)、六本木にて、『ボーン・レガシー』の完成披露試写会が行われ、主演のジェレミー・レナー(41)と日本語吹替版でヒロイン役を演じる松雪泰子(39)が舞台挨拶を行った。まだ本作は全米では公開されておらず、今回の試写はマスコミのために上映され、記事の掲載も日本語の媒体に限るという特別な形での試写会となった。


『ボーン・レガシー』は、マット・デイモン主演の『ボーン』シリーズの最新作に当たる。ただし、この作品の主役はマット・デイモンではない。全く新しい主人公が登場する。これはマット・デイモンの3部作と同じ時系列、つまり<トレッドストーン計画>暗殺者ジェイソン・ボーンとは別のところで動いていた<アウトカム計画>暗殺者アーロン・クロスの活躍が描かれる。製作者陣は以前と同じ。これで『ボーン』シリーズの世界観はより奥深く広がって行くわけである。


この作品で見事アーロン・クロス役を射止めたのがこの日初来日を果たしたジェレミー・レナーである。『ハート・ロッカー』でアカデミー主演男優賞、その翌年『ザ・タウン』でアカデミー助演男優賞にノミネートされたハリウッドで今最も注目されている演技派俳優のひとりである。近年は『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』、『アベンジャーズ』と立て続けにハードなアクション映画の出演が続いており、『ボーン・レガシー』では素早くきれの良い肉体アクションにも挑戦している。


普段はいったいどういう顔を見せてくれる俳優なのかと思っていたら、登場してみると、とても愛想のいいお兄さんだった。「ハハハ」と声を出して笑いながら登場すると、メモ用紙を取り出して「僕はジェレミー・レナーです。映画楽しんでください。ハハハ」と片言の日本語で挨拶した。日本に来てから朝から取材攻めにあったそうで、「昨日の夜着いたばかりで、今まで日本で見たものは、ホテルルーム、エアポート、映画館、あとは自分のまぶたの裏側だけだよ。今夜は日本の町に繰り出したいところだけど、どこに行けばいいのか教えて欲しいな。日本庭園が好きでうちにも日本庭園みたいなものがあるから、日本庭園にも行ってみたいけど、カラオケにも行きたいな」とも。フォトセッションのときには、正面ではなく真後ろを向いてみせるなど、お茶目な一面もあった。


続いて、松雪泰子の登場。ジェレミーは松雪のあまりの美しさにドッキリ。「美しすぎて声だけの出演なんてもったいないよ」とべた褒め。松雪が「もし続編で出してもらえるのであればジェレミーさんの刺客役をやりたいです」と話すと、ジェレミーは「それは賛成だ。松雪さんにならボコボコにされたいね」と鼻の下を伸ばしていた。


『ボーン・レガシー』は、9月28日(金)より、TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー。

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2012/08/05 21:55

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