『スノーホワイト』美の女王シャーリーズ・セロン来日
5月20日(日)南青山で、グリム童話『白雪姫』を新解釈で描く映画『スノーホワイト』のレッドカーペット・イベントが行われ、女王役を演じたシャーリーズ・セロンと監督のルパート・サンダース、吹き替え版の声を演じた小雪と椎名桔平の4名が登場した。
シャーリーズ・セロンが映画のPRで日本のマスコミの前に姿を見せたのは『ハンコック』から約4年ぶり。映画女優としての活躍ぶりは語るまでもないが、「最もセクシーな女優」とも言われており、クリスチャン・ディオールや日本のユニクロなど、ファッション業界でも広告塔として有名で、表参道などを歩いていたら、シャーリーズ・セロンの巨大看板をよく見かけたものである。大きな看板に栄える女優さんと言えばもう最初に思い浮かぶのがこの人というくらい。そんな女性たちの美のカリスマ、シャーリーズ・セロンがやってくるということで、訪れた一般客(ほぼ全員が女性客だった)もかなりオシャレにドレスアップして来ていて、普段のレッドカーペット・イベントとはひと味もふた味も異なるゴージャスなセレブ感が漂っていた。会場にシャーリーズが登場すると、その美しさに女性客も見とれていた様子だった。
さあ、白か黒か、どっちかと思ったけど、シャーリーズのイメージはやっぱり黒。この日もシャーリーズは、ボディコンシャスな黒いワンピースで登場した。筆者などは『イーオン・フラックス』を思い出した。これが女性のかっこよさ、美しさ。そしてその白い肌と透き通った瞳。鏡よ鏡、世界で一番美しいのはあなたですといいたくなる。実は長身で、ハイヒールだと椎名桔平よりも背が高くなる。通訳の方の背が低かったせいでシャーリーズは英語に訳してもらうたびに前屈みの姿勢になっていた。
この翌日が東京で金環日食が見られるとあって、司会者もその話題に触れていたが、司会者が「次の日食は300年後ですが、シャーリーズさんは明朝の日食をご覧になりますか?」と聞くと、シャーリーズは「300年後の次回見るわ」と女王様らしいジョークで回答。小雪はなぜか同じ質問に「私、ちょっとだけ見ました」と勘違い。どうやら小雪は日食には興味はなかったようで、一瞬空気がまずくなり司会者をヒヤリとさせていた。一番日食に興味を持っていたのは椎名桔平で、「サングラスじゃまずいらしいですよ。ちゃんとした日食用のフィルターで見ないといけないみたいです。僕も天体が好きなので、明日早起きして見ようと思ってます」と語っていた。サンダース監督はさすがで、すでに母国イギリスで日食を見たとのことだ。天気予報では日食の時間はあいにく曇り空ということであるが、それを聞いたシャーリーズは「心配いらないわ。私が魔法で晴れにしてあげるわ」とここでも役にちなんだコメントで来場者を沸かせてくれた。
今年でグリム童話は初版が出てからちょうど200周年となる。本作はそれを記念しての作品ということだ。ウォルト・ディズニーが最初に手がけた長編アニメーション映画も『白雪姫』だったが、本作はそれとは全く違う、これまでに誰も見たことがないアクション&ファンタジー満載の『白雪姫』になっている。スノーホワイト(白雪姫)役は『トワイライト』シリーズのクリステン・スチュワート。ディズニーの『白雪姫』はアニメのくせに今見ても女王のシーンがやたらとおどろおどろしくて直視できないくらいなのだが、そういえばシャーリーズ・セロンもディズニー版の女王様と顔が似ている気がする。『モンスター』では大変身してオスカーに輝いた実力もあるシャーリーズが劇中どのような悪っぷり、どのような変身ぶりを見せてくれるのか、実に楽しみである。(澤田英繁)
『スノーホワイト』は、6月15日(金)、TOHOシネマズ日劇他、全国ロードショー。
2012/05/21 0:32