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ニコニコ超パーティー ∩(´∀｀)∩ﾜｧｲ♪ レポート

4月29日（土）と30日（日）の2日間行われている「ニコニコ超会議2012」の中のメインディッシュイベント「ニコニコ超パーティー」を取材してみた。「ニコニコ超会議」についてはこちらの記事を読んでもらうとして、ここでは「ニコニコ超パーティー」を中心に書かせてもらう。


「ニコニコ超パーティー」は「ニコニコ超会議」とは別料金で金額もお高くなっていますが、ライブの料金としては平均より安めの金額。4時間半途中休憩なしというのは凄すぎ（しかもダンス系とパワー系の曲ばかり）。元は十分取り戻せますね。イベントには二つの目的があって、ひとつはニコニコ動画の今後のサービス展開を発表するプレゼンテーション。もうひとつは歌と踊りと演奏のライブステージである。


この日発表されたこと。4月26日のデータによると現在ニコニコ動画の会員数は2725万人、プレミアム会員数は162万人とのことだが、このイベントでは4億円の赤字ということも明かした。長期的に見てプラスになることを期待しているという。また、今年でサービス開始から5年目ということで、ニコニコ動画はバージョンアップテーマとして「原点回帰」を掲げており、まずはロゴが変わることを発表。「オシャレにしたくなったから黒くしてみた」とのことで、ロゴも英語になって、これには観衆そろってブーイングの嵐だった。愛着のあるロゴがなくなるわけだからその気持ちもわかるけど、最初はなんだってそんなもんだろう。


他に、「ニコる」という機能の説明もあった。顔の形をした丸いマークをクリックすると、その顔が左に90°回転して目と口の形が「ニコ」という文字になるそのユニークなアイデアに会場から「おおお！」の声があがった。この「ニコる」は、夏野剛取締役曰くfacebookの「いいね！」ボタンみたいなものだという。「ニコってやると気分がニコニコになる」とニコニコ動画イチオシの新機能である。


最も観衆の関心を集めたのが「NicoSound」の新サービスの発表だった。なんと動画の音楽をAACファイルでダウンロードでき、iTunesに入れることができるという。しかもこれが無料だというのだ。JASRACとも包括契約しており、ミュージシャンやアーチストにもちゃんと還元されるというのだが、その費用はドワンゴが持つから、ニコニコ動画のユーザーは無料でダウンロードできるというのである。これには会場から大きな拍手が沸き起こっていた。


他に、無料CGアニメーションソフト「MMD(MikuMikuDance)」のプレゼンテーションもイベントの半ばに行われたが、おじいさんでも使えるCGソフトとして紹介された後、現在「MMD」だけで『慟哭のナイトメア』という長編映画を製作中ということも発表された。これが実現すれば、無料CGアニメーションソフトで作った長編映画として、映画業界の常識を覆してくれることだろう。


さて、いよいよ後半戦のライブの話題に移ろう。このライブは、ニコニコ動画の投稿動画で人気になったアーチストたちを招いてのアリーナライブである。これがもう、むっちゃくちゃ楽しかった。体力をかなり消耗したけど、良い汗かいて気持ちよかった。ニコニコ動画のファンに聞いたところ、今回集まったメンバーは彼らにとって「神」とのことだ。筆者は初見だったので、どれだけすごいのかは知らなかったけど、さすが神といわれるだけあって、知らない曲でも一発で好きになっちゃいました。「ハッピーシンセサイザ」という曲を100人で踊ったときにはかなり盛り上がったな。


そして大物ゲストも降臨！　一発目は広瀬香美。ステージのバックには観客のコメントの文字が流れるんだけど、「いきなりキター！」とか「鳥肌やべえ」とか、生の声がリアルタイムに聞かれて、普通のライブでは得られない連帯感を感じながら鑑賞させてもらった。結構みんな同じこと考えていて、コメント見ながら「うんうん」と納得して、ますます感情移入してしまった。コメントが出てくるだけでこんなにも盛り上がるなんて意外。改めて驚いた。


フィナーレを飾ったのはJAM Project。アニソンを最高のエンターテイメントにした影山ヒロノブを中心としたグループだ。もうとにかくパワーあふれる！　みんな長丁場だったのに、疲れなんかどこかへ吹っ飛んで熱く燃えまくっていた。最後に全員で一斉にジャンプを決めたときには幕張メッセがズシンと揺れていた。
　

4/29 セットリスト（音楽パートのみ記載しています）

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