スーパーミュージカル『聖闘士星矢』

聖闘士星矢

先日、天王洲 銀河劇場でスーパーミュージカル『聖闘士星矢』を見て来た。筆者は、漫画『聖闘士星矢』が大好きで、アニメも見ていた世代である。その辺のエピソードについては以前も書いたのでここでは詳しく書かないが、『聖闘士星矢』のミュージカルがあるとのことで、前々から気になっていたことだった。ミュージカルでは鎌苅健太が星矢役で、富田麻帆が城戸沙織役を演じている。

『聖闘士星矢』といえば「クロス(聖衣)」である。ミュージカルなので当たり前のことながらヒトが演じるわけで、あのクロスがどのようにリアルの世界で表現されるのか、ステージの限られたスペースで『聖闘士星矢』のスケールをどこまで表現できるのか、そこに興味があった。いや、期待の中に少々不安があったのも事実である。コミケのコスプレ程度のレベルだったらどうしようかと、そんなことも思っていた。

結果としては、よくできていたと思う。クロスがこうしてリアルの世界に実物となってジャジャーンと出てきたことに素直に感動した。原作の持ち味である男同士の熱い戦いや、勝ち目のない相手に立ち向かっていく不屈の精神も、ちゃんとステージで表現されていた。

5人のヒーローと5人の悪役、それぞれステージを分けて、一騎打ちを演じるところでは、それぞれの場面でミュージカルナンバーを歌い、トドメにはお約束の必殺技ペガサス流星拳からダイヤモンドダストまでやってくれる。みんな「コスモ(小宇宙)」を燃やしまくって見せ場がたっぷりあった。そして悪の親玉役・湯澤幸一郎。この人がうまかった。はまり役。とくにヘヴィメタルぽいファルセットの声がGood。こういう演技もありだと思った。

カーテンコール。もう終わりかと思ったら、キャスト全員がいきなり大合唱を始めた。これがまさにハイライト。最後の曲は一度聴くと頭の中でずっとメロディが反復してしまう曲で、劇場を出てもお客さんがこの曲を鼻歌で歌っていたのもうなずける。名曲。

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2011/12/30 14:34

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