映画『聖闘士星矢』Blu-rayBOX発売決定

聖闘士星矢

感激である。僕が子供の頃、とことんはまった『聖闘士星矢』の映画Blu-ray BOXが11月21日(月)に発売が決定した。嬉しいので、今日は『聖闘士星矢』の思い出について書きたいと思う。

連載当時、僕は小学生だったが、13才という設定の聖矢はまだ僕よりも年上で憧れのお兄さんだった。もちろん、映画も見に行った。たしか叔母に従兄弟と一緒に連れていってもらったように記憶している。従兄弟と僕は『聖闘士星矢』で結ばれた仲だった。いつも週末は従兄弟の家に遊びに行って、『聖闘士星矢』のオモチャで遊んだものだ。



とても画期的な作品だった。星座をベースにした聖衣(クロス)がかっこよかった。装着していないときはペガサスだったりドラゴンだったりの形をしているが、ペガサスのパーツを分解すると、人間が装着できる鎧になるギミックが面白かった。変形ロボ的なギミックだけれど、鎧という発想がすごかった。これのオモチャがまた精巧に出来ていて、従兄弟は全種類集めてたけど、未だにあのクオリティと言ったら、日本製のオモチャは世界一といえるものだった。

十二宮編の頃が一番熱中していた頃である。誰が教皇か友達と予想しあったなあ。僕は山羊座だが、山羊座のキャラが悪役だったのを残念がったのも懐かしい思い出。十二星座のカタカナ読みだとか数々の星座のうんちくだとかは『聖闘士星矢』の影響で覚えたし、ギリシャ神話にもすごく興味を持った。日常会話で何度「小宇宙(コスモ)を感じる」と言ったかもわからない。

私事で恐縮だが、僕は子供の頃『聖闘士星矢』のパクリで『セメントプーヤ』という漫画を描いて友達に見せたこともあった(車田正美先生すみません)。『聖闘士星矢』は、僕の思春期の思い出がいっぱい詰まった漫画でありアニメだった。30代前半の男性にとっては、この思いはみんな一緒ではないだろうか?

幸運にも、この『聖闘士星矢』の記者会見を取材することができた。役得である。いやー、この仕事やってて良かった。ハリウッドの映画スターを取材するときよりも、子供の頃に熱中したアニメの声優を取材するときの方が遥かにワクワクしてしまうのはなんでかな。



東映ビデオで9月20日(火)に行われた記者会見には、星矢役の古谷徹さんと城戸沙織役の藩恵子さん、そして映画5作品中3作品中を手がけた山内重保監督が出席した。古谷さんが星矢みたいな服を着て部屋に入ってきたときには、「おー!古谷さんだ!」と心の中で感動してしまった。

古谷さんといったら、他に『ドラゴンボール』のヤムチャ役、『ハイスクール!奇面組』の春曲鈍役、『きまぐれオレンジ☆ロード』の春日恭介役をやっていて、いずれも僕は相当はまったので思い出深い。『きまぐれオレンジ☆ロード』なんかみんな恥ずかしくて「見てる」と誰も言わなかったけど、実際みんな見てたはず。

藩さんは、古谷さんとは共演が多くて、この日一緒に会見に出席するのも何だか運命的なものを感じる。一昨年『ふしぎな島のフローネ』を全話DVDで借りて見たことがあって(このアニメにも古谷さんが出てますが)、すごく面白いアニメがあったんだなと思って見ていたら、このアニメの歌がまたすごく良くて、調べてみたら藩さんが歌っていたのですね。感動です。

監督が作品についての思いを語ったあと、「今俺最後うまくまとめてたね」と言えば、古谷さんが「まあまあだね」と言うなど、山内監督は古谷さんには頭が上がらないといった感じ。とてもアットホームな会見だった。マイクもなく、そのまま会議室でみんなで談話してる感じだった。デスクには『聖闘士星矢』のオモチャが置いてあって、そのオモチャの手足をカチャカチャ動かしてる古谷さんの姿を見ていると何とも嬉しくなった。



テレビ放送されてから、実はもう25年にもなる。さすがに25年前の役なんて今やれといわれてもできないんじゃないかと思うかもしれないが、そうではないらしく、古谷さんは「自分の演じたキャラクターを見れば、細胞に記憶されているものがすぐに再現できる」と話していた。

古谷さんはオーディションで選ばれたそうだが、藩さんはオーディションもせずに出演が決まったそうで、このことを25年間お互いに知らなかったという。古谷さんは藩さんを「女神・女王得意ですからね」と評していたが、藩さんは「もしオーディションをやっていたら私は落ちてたでしょうね。オーディションを勝ち抜くことって本当にすごいことです」と話していた。

城戸沙織、実は子供の頃は嫌いなキャラだった。なぜかって、女だからである。まだ子供だから、男たちの戦いにしか興味がなかったのだろう。しかし、大人になった今は、逆にこの城戸沙織という存在が気になるわけで。古谷さんも「Blu-rayでは星矢と沙織の関係性についても触れています。監督、2人は男と女の関係だったのでしょうか?」と話していると、山内監督から「ちょっと待って、そこは今バラしちゃダメでしょ」とストップがかかり、古谷さんは「あ、そうですね。ぜひBlu-rayの特典映像を楽しみにしていてください」と伏せた。



『聖闘士星矢 THE MOVIE Blu-rayBOX 1987-2004』は東映より、2011年11月21日(月)にリリースされる。本編3枚組の他、特典DVD、ブックレット付き。価格は税込17,850円。(澤田英繁)

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2011/09/26 0:50

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