アニメ『ルー=ガルー』ガールズ・バンドSCANDALが3曲タイアップ

『ルー=ガルー』

8月28日(土)、新宿にて、『ルー=ガルー』の初日舞台挨拶が行われ、映画のために楽曲を3曲提供しているガールズ・バンドのSCANDALが、女子校生のコーラス隊11人と「さよなら My Friend」を歌った。

『ルー=ガルー』は、京極夏彦が原作のアニメーション映画。時は近未来。人々が直接出会うことを避けがちな世界で、他者とのコミュニケーションをとることに積極的な4人の少女が、閉鎖された世界へと立ち向かっていくストーリー。数々の話題作を手がけてきたプロダクションI.Gが制作しており、SCANDALは映画の中で「伝説のロックバンド」を演じている。

SCANDALは大阪発のバンドで、HARUNA(ギター・22歳・写真左から二番目)、TOMOMI(ベース・20歳・写真一番左)、MAMI(ギター・20歳・写真一番右)、RINA(ドラム・19歳・写真右から2番目)の4人編成。エンディングテーマ曲「さよなら My Friend」は、この映画のために書き下ろした新曲。映画のテーマであるリアルコンタクトを大事にして、コーラス隊はミクシィの公募で集めた。SCANDALは楽曲提供だけでなく、アフレコとモーションキャプチャーにも挑戦している。

モーションキャプチャーについては、HARUNAは「ピターッとした全身タイツを着てて、ライブの雰囲気とは違って誰も何も言ってくれないし、しーんとした空気の中でやってたんでしたけど、でもそれが映像を通してどうなるのかなとすごく楽しみにしてやってました」とコメント。TOMOMIは「自分の癖がわかるというか、自分じゃない人が自分の動きしてることに違和感があったんですけど、技術ってすごいなと思いました」と感心しきりで、RINAも「丸い玉をスティックの先だとかシンバルだとかにもつけてて、楽器自体の動きもすごいリアルなんで、ほんとにライブ見てるみたいな感じですね」と出来上がった映像の感想を語っていた。

MAMIは「主人公の少女たちもバラバラな性格で、うちらもすごいバラバラなんですけど、一緒のところあるかもと思いました。バンドやってて、逆にバラバラで良かったみたいな。良いところも悪いところも逆に補っていけるからそれが逆に良かったといつも思うんですけど」と、主役の4人に共通点を見出していた。監督の藤咲淳一(43)も主役の4人とSCANDALには共通点が多かったと言う。「京極先生の世界観とSCANDALのテーマ曲をいかに融合させるかがポイントだった」と監督は語っている。

楽曲提供については、TOMOMIは「試写会でみたときに、自分達の曲が流れ込んできたときに最初ドキっとしたんですけど、監督のお陰で曲を通してすごいいい作品になったなと思ってます。とくにエンディングは映画ありきで作った曲なんですけど、今も昔も未来も変わらない思いというのを、例えばリアルコミュニケーションがなくなったとしても変わらない思いというのを書きたいなと思って書いたんですけど、それが流れてきたときに映画とリンクして感動しました」と感想を語り、隣にいた藤咲監督を「そんなに見つめられると・・・」と照れさせた。

また、HARUNAは「3曲とも全然違う曲調なんですけど、それぞれがそのシーンにあってる。ここに使うからこういう曲調の曲を使いたいねといって作っていった曲とか色々あったりするんですけど、そういう意味ではこういう歌詞が書けるようになったとか、こういう曲もできるようになったみたいなところで少し成長させてもらえました」と前向きなコメントをしていた。

ルー=ガルー』は東映の配給で、現在公開中。

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2010/08/30 7:12

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