深田恭子「恋おみくじ」の運勢に失笑。『恋愛戯曲 私と恋におちてください。』ヒット祈願イベント

深田恭子

『恋愛戯曲 私と恋におちてください。』ヒット祈願イベント

8月26日(木)、女優の深田恭子(27)と俳優の椎名桔平(46)が、東京大神宮にて、自身の主演作『恋愛戯曲 私と恋におちてください。』のヒット祈願を行った。

東京大神宮は、恋愛成就のパワースポットとして知られている。この日は大安吉日。恋する若い女性の参拝客が多く訪れていたが、突然境内に現れた深田恭子と椎名桔平を見てびっくり。深田と椎名は絵馬に恋愛に対する思いを書き綴り、社殿にて厳粛な面持ちでヒット祈願の祈祷を行った。

『恋愛戯曲』は、もとは演出家・鴻上尚史(52)が手がけた舞台劇。2001年に永作博美、2006年に牧瀬里穂の主演で上演したラブコメディであり、鴻上曰く「一番映像化したかった作品」だったとのこと。本作は念願かなっての映画化作品ということになる。

主演を深田恭子にした理由を聞いたところ、鴻上監督は「まず『下妻物語』を見まして、叫ぶ深田恭子だと思いました。そのあと、『ヤッターマン』の胸の谷間を見まして、ゴージャスな深田恭子だと思いました。『下妻』と胸の谷間がきっかけで、じゃあ深田恭子さんでいいんじゃないのと思いました」と説明。椎名も「深田さんの役名が”谷山”なのもそれが理由ですか?」とおどけたが、深田は「そういう理由で選ばれたのは知らなかったです。もう胸の谷間は出しません」と愛嬌たっぷりに照れ笑いしていた。(ちなみに、深田はこの日ピンクのワンピースだったが、残念ながら胸の谷間を拝むことはできなかった。)

本作で深田は一人三役という難役に挑戦した。本作のユニークな点は、第一階層から第三階層まで、世界観を階層で分けていることである。第一階層は現実世界で深田は脚本家の役を演じる。第二階層はいわゆる劇中劇であり、深田は脚本家が描く主婦となってアンニュイな大人の魅力を見せる。第三階層は劇中劇の劇中劇。深田はゴージャスなドレスを着て登場する。深田4年ぶりの映画主演作は深田の様々な一面を楽しめる映画になった。深田は「読み合わせをしたとき切り換えがすごく大変でした。セットも違いますし、すごく貴重な体験をしました。今回本当にすごく豪華なキャストが出ていまして、私の演じている谷山はすごい言葉遣いで強く言い放ったりするんですけど、大御所の方たちに言い放ったりするのが気持ちよかったです」と振り返っていた。

椎名については、監督は「20代の小娘に一番翻弄されるイメージのない、一番翻弄されがいのある人は、あまりコメディー的な演技をしたことがない人がいいんじゃないのと思いまして椎名さんに決まりました」と説明。これまで常にシリアスな役ばかり演じてきた椎名にとって、本作は初めての”取って置き”の道化役となる。椎名は「20何年、コメディの要素を見せない俳優としてやってきて良かったと思います。コメディアンとして誰が見出してくれるのかと待っていたら、鴻上さんが見出してくれました。演じていて、テンポ感があって、コメディーの要素が満載で、そこに乗っかって行く楽しみが自分の中で加速する感じがしました。何か閉ざしていた心が解放されるようでした。これからどんどん僕のイメージも変わって行くと思っています。これからどういう役者になろうかと迷っています」と喜びの声と抱負を聞かせてくれた。椎名は会見中にもよくジョークを言って記者たちを笑わせていたのが印象的だった。

『恋愛戯曲』は、「強制恋愛」をテーマにした作品で、深田が無理矢理椎名と恋愛をする話である。椎名は女性に振り回される役は初めてだが、深田のような美女に振り回されて「楽しかったですね」とまんざらでもなかった様子。二人はこれで初共演。椎名は深田の印象について聞かれると、「本当に、深田さんは、やっぱり胸の谷間が、へっへっへ(会場笑)。今のは聞かなかったことにして、深田さんは、可愛い綺麗な女性だなという印象でしたけど、お互い廊下ですれ違ったこともないし共通の知人もいないし、もちろんテレビで拝見していましたが、ぱっとみると大人な女性だなと思いましたね。ぴったりだなという。若いというと変ですけど、幼いタイプですとちょっと振り回されにくいじゃないですか。深田さんにはちゃんと振り回していただいたというか、そんな感じですね」と感想を語っていた。

「私と恋におちてください。」もし、そう言われたらどうするかという質問には、深田は「嬉しいと思いますけどね」と言いつつも、しばらく間を置いて「相手によりますね」と付け加え、記者たちの笑いを誘った。椎名は「あまり普段は使わないフレーズですよね。セリフでこういうことを言わされることはあるんですけど、日常で私と恋におちてくださいって言われても、変な人かと思っちゃう(会場笑)」とここもジョークで返した。

「強制恋愛」は「愛」だと思うかという質問については、鴻上監督は「もちろん愛ですよ」ときっぱり。「この数年恋愛と縁がない人も、近くのコンビニのお姉ちゃんだとか、この人だと決めてもらって恋愛してもらいたいです。恋愛の秘訣なんて誰も知らないので、ただ自分でこれでほんとうにいいのかなと悩みながら生きていくしかないので、この映画で恋愛とか仕事で悩んでいる人達をみてもらって、自分の頑張りを慰めてみてもらえればいいかなと思います」と作品にかける思いを語ってくれた。

最後に記者の前で「恋おみくじ」を披露することになったが、3人ともまるで図られたかのように色物のくじを引いてしまった。

鴻上監督は「吉」。「恋い焦がれても高嶺の花です。思い切って諦めなさい。この切なく苦しい思いを祈る心に変えて神様におすがりしなさい。」との運勢だった。

椎名は「小吉」。「世間なんて気にしないで苦難を乗り越えましょう。それが人生というものです。」との運勢に思わず苦笑していた。

深田は「中吉」。「強烈な二人の愛は最高潮に達し、永遠を求めるけれど、長続きはしないかもしれません。」との運勢で、思わず声が高くなったが、満面の笑顔で「参考にします」と答え、最前列のカメラマンたちを悩殺していた。

『恋愛戯曲 私と恋におちてください。』は、ショウゲートの配給で、9/25(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネセゾン渋谷、新宿武蔵野館他にて全国ロードショー。(文・澤田英繁)

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2010/08/28 2:42

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